バックナンバー
|
ヨブ記 4章1〜21節 2017年3月27日 |
わたしは静かな声を聞いた、
「人は神の前に正しくありえようか。
人はその造り主の前に清くありえようか」。(16〜17)
ヨブの嘆きの言葉を聞いた時、ヨブのもとに来た友人たちのうちの一人のエリパズがまず口を開きます。これからしばらくヨブの友人たちとヨブとの対話が続きます。一週間黙っていた友人たちはヨブの言葉を聞いて、ひとこと言いたくなってしまったのです。これ以降の対話においては、案外、ある意味ヨブの友人たちの発言はまっとうで、私たちの中にある共通した思いを表しています。そして私たちもまたヨブの友人たちと一緒に自分なりの神学や正論を並べ立てて、「ヨブ、死にたいなんて不信仰だ、神さまが下さった命をなんだと思っているのだ」と責め立てるのです。
ここでエリパズは、自分には幻が与えられ、神の啓示が告げられたと主張します。人は神の前に正しくあり得ない。あなたに罪・不義・害悪があるからこのような苦しみに遭うのだ。あなたは神の怒りの下に置かれている、とヨブに語るのです。
|
|
|