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ヨブ記 32章1〜22節 2017年4月24日 |
しかし人のうちには霊があり、
全能者の息が人に悟りを与える。(8) ヨブの友人たちはもう語る言葉を失っていました。友人たちはヨブに臨んだ苦難はヨブの罪の結果だと主張しました。しかし、ヨブは明確にそれを否定します。かりにそうだったとしても、勧善懲悪・因果応報という論理だけでは説明できないことがこの世の中にはあまりにも多いのです。友人たちが黙ってしまったのを見て、四人目の人物が登場します。エリフです。エリフはヨブやその友人たちよりも若かったために、この議論をずっとそばで聞いていたようです。しかし、友人たちが口を閉ざし、ヨブも話し終わっていく中で、エリフが口を開きます。エリフの発言は、ヨブの友人たちと同じようなことを語っているように見えながら、苦難についての新しい見方を含んでいます。そして、エリフは三七章からの神の答えを聞くための土台作りをしたとも言えます。
エリフは、知恵は、神から、また神が人に与えられた「全能者の息」から来ることを語ります。そしてヨブと友人たちは若いエリフの言葉を聞くのです。
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