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歴代志下 26章1〜15節 2017年1月27日 |
こうして彼の名声は遠くまで広まった。彼が驚くほど神の助けを得て強くなったからである。(15) アマジヤは暗殺されて死にました。その子ウジヤが代わって王となります。ウジヤが王となった時は南王国ユダは非常に政治的に不安定な時でした。彼の父と祖父は暗殺されて死にました。彼の三代前の王はアハブ家から嫁いできたアタリヤでした。彼の曾祖父も殺害され、彼の高祖父は思い病苦で死にました。つまり、ヨシャパテ以降、南王国ユダでは王はまともな死に方をしていないのです。民はウジヤに期待したことでしょう。そして、ウジヤはその期待に答えていきます。ウジヤは主を求め、神はウジヤを栄えさせられました。神の助けによってウジヤは次々に戦いに勝利し、堅固な町々を建てて行きます。武具をそろえ、また新しい武器も考案していきました。地は豊かな実りをもたらし、ウジヤ王の名声は周辺諸国に響き渡るようになりました。
それは決して彼の力ではありませんでした。驚くような御業を神がご自身に信頼するウジヤ王に示してくださったからです。
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歴代志下 26章16〜23節 2017年1月28日 |
ところが彼は強くなるに及んで、その心に高ぶり、ついに自分を滅ぼすに至った。すなわち彼はその神、主にむかって罪を犯し、主の宮にはいって香の祭壇の上に香をたこうとした。(16) 主は豊かにウジヤ王を祝福してくださいました。しかし、祝福をいただき、豊かになり、成功を重ねていくような中で、どのように立つかということはとても大切なことです。祝福をいただく中で、ますます謙虚になって神と人に仕える者になっていけるとよいのですが、成功の中で神に信頼することを忘れてしまうことも多いのです。ウジヤ王は成功の頂点で、自ら高ぶり、自分を滅ぼすことになってしまいます。彼は祭司しかしてはいけなかった香をたくという神殿の務めを行おうとしたのです。政治的・軍事的な王が宗教祭祀をも担うということは、周辺諸国では当然のように行われていたことです。そのように国々の王たちは宗教的な権威をも帯びて、神を自分のために利用したのです。しかし、イスラエルでは王もまた神に仕えるしもべでした。
ウジヤは撃たれて重い皮膚病になります。ウジヤが政治の表舞台に出ることはこれ以降なくなりました。主に用いられた器の悲しい末路でした。
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