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歴代志下 6章1〜21節    2017年1月1日

イスラエルの神、主はほむべきかな。主は口をもってわが父ダビデに約束されたことを、その手をもってなし遂げられた。(4) 

 神殿が完成した時、ソロモンはまず、主を賛美して民に言います。「主は約束されたことを、成し遂げてくださった」。確かに神殿の建築は父ダビデが重荷を与えられ、計画し、材料を集め始め、そしてその子ソロモンの時代に工事を始めて完成した、まさに親子二代にわたる大プロジェクトでした。しかし、それはソロモン王の実行力や栄華を示すものではない、まさにそれは主が語り、主がそれを成し遂げてくださったのだとソロモンは言います。もちろん、主が成し遂げて下さったというとき、自分は何もせずに、ただ「神さま、よろしく」と言っていればよいということではないでしょう。確かにイスラエルの民もささげ、多くの民が汗を流し、ソロモンが指揮をしなければなりませんでした。しかし、そのプロジェクトの真の主役は主ご自身であることをソロモンは確認し、また民の前で告白したのです。そしてソロモンは民の代表者として、神の前に立って祈ったのでした。

歴代志下 6章22〜42節    2017年1月2日

もしあなたの民イスラエルが、あなたに対して罪を犯したために、敵の前に敗れた時、あなたに立ち返って、あなたの名をあがめ、この宮であなたの前に祈り願うならば・・・ (24) 

 ソロモンは主に向かって祈ります。もし罪を犯したことによって、国にいろいろな災いが臨むことがあったとして、もう一度、主に立ち返り、祈って罪を離れるなら、ゆるし、回復し、祝福してくださいと求めたのでした。もちろん、災いが起こるときに、それがいつも罪の結果だとは思いません。しかし、ある意味、弱さの中に置かれないと、なかなか私たちは自分を見つめ直すということをしないものなのかもしれません。そして、主はソロモンが祈ったとおりに、しばしば主から離れていったイスラエルの民に対して非常に忍耐強く向き合ってくださったのでした。私たちも、また悔い改め、主のあわれみにすがりつつ歩む者たちでありたいと思います。
 この祈りは確かに民を代表しての王の祈りでした。ただ同時に、この祈りでは「もし人が」「もしあなたの民イスラエルが」と民の罪を想定して祈るのですが、自らが罪を犯しやすい者であるという意識が欠落しているという指摘があります。まず悔い改めるべきだったのは王自身だったのです。



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