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申命記 33章1〜25節     2016年3月19日

まことに主はその民を愛される。
すべて主に聖別されたものは、み手のうちにある。(3)

 モーセは死ぬ前に、イスラエルの民を祝福します。イスラエルの民全体を祝福し、そして一つ一つの部族を取り上げて祝福の言葉を語っています。私たちが召されたのも祝福するためです。まず自分が神から祝福をいただいて、豊かな喜びの中で、自分も祝福していくのです。 モーセはまず、民に語ります。「まことに主はその民を愛される」。このことがすべての祝福の土台です。主が私たちを愛してくださった。私たちの中に愛されるべき何かの条件が満たされていたということではありません。天地を造り、栄光に富んでおられる主、聖なるお方の御前に、愛される資格があると主張することなどできないでしょう。しかし、そのような主が、「なんであんな罪人と・・・」と言われても仕方がない私たちを愛してくださったのです。愛し、主の特別なものとし聖別し、御手の中に置いていてくださるのです。その後に続いていく一つ一つの祝福の言葉はまさに、主が私たちを愛される、というそこからあふれていくのです。 

申命記 33章26〜29節     2016年3月20日

イスラエルよ、あなたはしあわせである。
だれがあなたのように、
主に救われた民があるであろうか。(29)

 申命記は、その全体がモーセが死を前にしてイスラエルの民に語った告別説教・遺言だというところから、申命記を読んできました。イスラエルの民は神妙な面持ちで、この説教を聞いたことでしょう。四十年間にわたって彼らを率いてきたモーセが地上を去ろうとしているのです。イスラエルの民はこれから約束の地に入っていこうとしています。それはまさに未知の世界です。そのような意味では、このタイミングでモーセが取り去られてしまうことに不安を感じていた人々も多くいたことでしょう。しかし、ここでモーセはまさにその長い説教の締めくくりにこう言います。「イスラエルよ、あなたはしあわせである」。なぜなら、あなたがたが知っているような神はほかにない。このお方は奴隷であったあなたがたを救ってくださって、永遠の御腕をもっていつも支え導いてくださる。あなたを助け、勝利を与え、安らかで豊かな地に住ませてくださる。「しあわせだ」、モーセは語るのです。



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