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申命記 27章1〜26節     2016年3月5日

イスラエルよ、静かに聞きなさい。あなたは、きょう、あなたの神、主の民となった。それゆえ、あなたの神、主の声に聞き従い、わたしが、きょう、命じる戒めと定めとを行わなければならない。(9〜10)

 十六章には、イスラエルの民が守るべき祭について記されています。今日のテキストでは、過越の祭について取り上げられています。過越の祭はイスラエルの民がかつてエジプトで奴隷であったところから救い出されたことを記念する祭でした。エジプト中のういごが死ぬという十番目の災いの時、神はイスラエルの民に、小羊を殺して、その血をそれぞれの家の入り口の二つの柱とかもいに塗り、ほふった小羊を家族で食べるようにと命じられました。そして、この祭の時には種入れぬパンを食べることになっていました。それは、出エジプトの時、パン種を入れて発酵させたパンを焼いている時間がなかったことを思い起こすと共に、「悩みのパン」と言われる、そのパンを食べながら、エジプトでの苦役を思い起こすという意味もありました。またパン種は少量で全体を膨らませることから、汚れを意味していたともされています。いずれにしても、イスラエルの民はいつまでも、この出エジプトの出来事を忘れてはならなかったのです。



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