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申命記 14章1〜21節 2016年2月9日 |
あなたはあなたの神、主の聖なる民だからである。主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。(2)
イスラエルの民は親しい人が死んでも、自分の身に傷をつけてはなりませんでした。またイスラエルの民は、食べることのできるものと食べてはならないものが分けられていました。またイスラエルの民は自然に死んだ動物は食べてはなりませんでした。外国人や寄留の他国人にはそれは許されていましたけれど、イスラエルの民にとってはそれはしてはならないことでした。
このような旧約聖書の規定には、荒野を旅する民に対し、また今と違って冷蔵庫もない時代に生きる主の民に対する、神の深い知恵や配慮があったのでしょう。そして、そのことがどんなに理にかなったことだったかと、説明されることがあります。しかし、主がモーセに語られた律法の規定においては必ずしも説明があるわけではありません。それが分かっても分からなくても、主が語られたことのゆえに、イスラエルの民は従うことを求められました。そしてそれは主に選ばれ聖別されたイスラエルと他の民とを分けるしるしでもあったのです。
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申命記 14章22〜29節 2016年2月10日 |
あなたは毎年、畑に種をまいて獲るすべての産物の十分の一を必ず取り分けなければならない。(22) イスラエルの民が約束の地に入って行くときには、そこで得た収穫の十分の一は取り分けておかなければなりませんでした。収穫全部を自分のものとしてしまうのではなく、その十分の一は主を礼拝するために選ばれた場所に持っていって、主にささげるのです。具体的には、それを主の御前にささげ、そして、同時に主に感謝して、共にそれを食したのでした。
三年に一度は、その年の産物の十分の一を町の内にたくわえ、嗣業の地を持たないレビ人たちや、貧しい人々、寄留の他国人、孤児や寡婦などを呼んでごちそうすることになっていました。
主のものを主にお返しし、また弱い立場にある人々にあわれみの心を閉ざすことなく、具体的に、必要な助けを与える時、主はさらに豊かな祝福を与えてくださいます。自分のことだけを考え、自分のためだけに神からいただいた祝福を用いるような生き方は、結局は貧しさにつながっていくのです。
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