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民数記 31章1〜20節 2015年12月27日 |
あなたがたのうちから人を選んで戦いのために武装させ、ミデアンびとを攻めて、主のためミデアンびとに復讐しなさい。(3) 神は、モーセが死ぬ前に、ヨルダン川の東側でなすべきもう一つのことを指示されます。それはミデアン人を撃つということでした。神は、偶像礼拝と姦淫の罪によってイスラエルに裁きをもたらしたミデアン人に報復しようとされたのです。「バラムのはかりごと」と語られ、この戦いの中でベオルの子バラムも死んでいることから、イスラエルを呪うことをしなかったバラムも、イスラエルの民が罪を犯すように誘惑する作戦を指示したらしいことを知ることができます。このところから、神が私たちの歩みの中で復讐することを勧めておられるのだと思わないでください。神がイスラエルの民を罪に巻き込もうとしたミデアン人を、イスラエルを用いて裁かれたということです。
イスラエルの民はミデアンに勝利しました。しかし、女たちをみな生かしておいた民にモーセは激怒します。なぜこの戦いが必要だったかを民が理解していなかったからです。
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民数記 31章21〜54節 2015年12月28日 |
あなたと祭司エレアザルおよび会衆の氏族のかしらたちは、その生けどった人と家畜の獲物の総数を調べ、その獲物を戦いに出た勇士と、全会衆とに折半しなさい。(26〜27) ミデアンとの戦いにおいて勝利したイスラエルの民は多くの分捕り物を手にしました。しかし、主は、戦いに出た一万二千人で全部を山分けしてしまうのではなく、イスラエルの民と折半するようにと命じられます。もちろん、命をかけて戦った人々は多くのものを得たのですが、同時に、その戦いにおいては直接戦った人々だけではなく、彼らを送り出し、迎えたイスラエルの民も大切な役割を担ったからです。直接剣をもって戦う人々がいます。それと共に背後にあって祈っていた人々もいたのです。
しかし、それだけではありませんでした。その戦いで軍勢の将であった人々が、驚きと恐れをもってモーセのところにやってきます。分捕り物として得た金の飾り物を献げたいと言うのです。重さにして約百八十キロ。現在の時価でいったら八億円ほどの価値です。イスラエルの人々は全員無事で帰還したのです。彼らは確かに神が戦ってくださったことを認めずにはいられませんでした。
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