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民数記 4章1〜20節 2015年10月31日 |
コハテの子たちの、会見の幕屋の務は、いと聖なる物にかかわるものであって、次のとおりである。(2) ここでは、宿営が進むときの祭司、及びコハテ族の仕事が書かれています。コハテ族たちは、神殿の中でも一番聖なるものを運ぶ仕事を託されていました。あかしの箱、供えのパンの机、金の祭壇、それから聖所で使われるもろもろの器などです。レビ族の中ではコハテは長男ではありませんでした。しかし、彼らは特別な働きのために召され、幕屋の働きを担いました。モーセやアロンもコハテ族の出身です。私たちはなぜコハテ族がこのようにレビ族の働きの中でも特別な働きをするようになったか知ることはできません。モーセが自分に近い親族を重用したという見方もあるかもしれません。しかし逆に言うと、コハテ族の働きの背後にモーセの献身があったと言えますし、またなぜモーセが選ばれたかということになると、全く、神のみ手の中にある選びの不思議さとしか言いようがありません。
しかし、そのようなコハテ族の人々も聖なるものを直接見ることは許されていませんでした。祭司たちがまず、聖なるものをみな覆い、目に触れないようにしてからはじめてその働きを始めることができたのでした。
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民数記 4章21〜33節 2015年11月1日 |
ゲルションびとの子たちのすべての務、すなわち、その運ぶことと、働くこととは、すべてアロンとその子たちの命に従わなければならない。あなたがたは彼らにすべてその運ぶべき物を定めて、これを守らせなければならない。(27) ゲルションの子らは、幕屋の幕など布関係全般を運び、メラリの子らは枠や横木、柱や台座、釘などを運びました。これらの働きを監督したのは、アロンの子イタマルでした。彼らはイタマルの指揮に従わなければなりませんでした。ゲルションの子らはずっと運ぶものは決まっていましたし、メラリの子孫も運ぶものは定められていました。それぞれが与えられた働きを担い、それを果たしていったのです。
教会の中にもいろいろな働きがあります。あるものは目立ち、あるものは隠れています。とても地味な働きもあります。しかし、隠れた地味な働きを忠実に担っていく人がいないと、教会は動いていきませんし、また神様に与えられている使命を果たして行くことができないのです。そして、主は、人の目からは見えないかもしれないそうした働きをちゃんと見ておられて、その働きに豊かに報いてくださることでしょう。
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民数記 4章34〜49節 2015年11月2日 |
彼らは主の命により、モーセによって任じられ、おのおのその働きにつき、かつその運ぶところを受け持った。こうして彼らは主のモーセに命じられたように数えられたのである。(49) 幕屋の務めにあたることができたのは、三十歳以上五十歳以下の人々だけでした。責任を負って仕事ができるかということ、またその体力的なことからも、そのような年齢制限が設けられたのでしょう。それにしても、私たちの感覚から言うと、五十歳は若いかもしれません。しかし、働きは受け継がれ、受け渡されなければなりませんでした。
数えられた一人一人が、おのおのその与えられた務めにつきました。彼らは主の命によって選ばれ、モーセによって任じられました。それぞれ与えられた働きは違ったのですが、それぞれが幕屋の部分部分を運び、また建て上げました。そして、その働きを担うことを誇りとしたことでしょう。
彼らは、四百年さかのぼって、自分たちの先祖をたどることができましたし、また今自分が与えられている召しを次の世代に手渡して行くことができました。私たちもそのようでありたいと思います。
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