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民数記 20章1〜13節 2015年12月5日 |
そのとき主はモーセとアロンに言われた、「あなたがたはわたしを信じないで、イスラエルの人々の前にわたしの聖なることを現さなかったから、この会衆をわたしが彼らに与えた地に導き入れることができないであろう」。(12) 1節にある「正月」とはエジプトを出て四十年目の正月のことです。イスラエルの民は再びカデシに戻って来ました。カデシはかつて、十二人のスパイがカナンの地を行き巡り、帰って来て、その地を悪く言ったため、荒野をさまようことになるその時にイスラエルの民が宿営していた場所です。まさに神の裁きの時が終わり、約束の地に進む時が近づいてきました。アロンとモーセの姉ミリアムがそこで死んで葬られます。
しかし、その地で再びイスラエルの民はつぶやきます。柔和なモーセはこの時はよほど腹に据えかねたのかも知れません。「岩に命じて・・・」と言われていたのに、「あなたがたのために水を出さなければならないか」と言って、岩を二回打ったのでした。神の御言葉の通りにしなかったアロンとモーセは「わたしの聖なることをあらわさなかった」と言われて、約束の地に入ることができなくなってしまいました。
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民数記 20章14〜21節 2015年12月6日 |
このようにエドムはイスラエルに、その領地を通ることを拒んだので、イスラエルはエドムからほかに向かった。 (21) モーセはカデシから、エドムの王に使者を遣わします。エドムとは死海の南側に住む民でしたがイスラエルの先祖ヤコブの兄エサウの子孫にあたり、まさにイスラエルとは民族的に兄弟関係にあたります。モーセはエドムの王に領内の通行許可を求めます。何も迷惑はかけないので領内を徒歩で通り抜けることを許してほしいという要請でした。しかし、エドムはそれを拒み、強い軍勢を出して、イスラエルに立ち向かってきました。神はイスラエルにエドムと戦うことを許されませんでした。そこで、イスラエルの民は大回りをして道を進むことになったのでした。エドムはイスラエルを信頼していませんでした。イスラエルについていろいろな話を聞いている中で、恐れを覚えていたのかもしれません。
いずれにしても、主はイスラエルをあわれみ、特別な恵みの中に置かれると共に、アブラハム、イサクの子であるエサウの子孫エドムにも他の異邦人たちとは一線を画す保護を加えておられたのです。
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民数記 20章22〜29節 2015年12月7日 |
あなたはアロンとその子エレアザルを連れてホル山に登り、アロンに衣服を脱がせて、それをその子エレアザルに着せなさい。(25〜26) メリバの水で神のきよいことを表すことをしなかったアロンとモーセは神の約束された地に入ることができませんでした。アロンは死海の南のホル山で地上の生涯を終えます。モーセはアロンとエレアザルを連れて山に登り、アロンの祭服をその子エレアザルに着せたのでした。エレアザルはアロンがそれまで来ていた祭服を着て山を下り、アロンの務めを受け継いでいきました。
モーセとアロンは自分たちの罪のゆえに約束の地に入ることができませんでした。そして、自分の働きを後継者に託していったのでした。私たちもいずれにしても、地上の生涯は有限なものですから、必ずそれを終え、そのわざを次世代に受け継いで行かなければなりません。若い世代の方々は先輩たちの信仰の歩みを受け継ぐものとしての意識をもっていただきたいと思いますし、また先輩の方々は、祈りと祝福をもって次の世代を育て、次の世代に働きを手渡すのだという祈りと意識をもっていただきたいと思います。
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