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民数記 22章1〜20節 2015年12月11日 |
しかし、バラムはバラクの家来たちに答えた、「たといバラクがその家に満ちるほどの金銀をわたしに与えようとも、事の大小を問わず、わたしの神、主の言葉を越えては何もすることができません」。(18) さてヨルダン川の東側にはさらにモアブ人たちの地が広がっていました。アモリ人の王シホンも、バシャンの王オグも決して弱い王たちではありませんでした。かえってとても大きな権力を持った王たちで、周辺諸国の人々はシホンやオグとの戦いでイスラエルが勝つとは思っていなかったことでしょう。それだけに、イスラエルがシホン、オグと、その地のとても強い王たちを撃ち破ったニュースは恐れをもって受けとめられたようです。モアブの王バラクもそんな一人だったのです。バラクはその地で評判の祈祷師バラムにイスラエルを呪ってほしいと依頼するのでした。
バラムは神に問い、一度はバラクの申し出を断ります。しかし、バラクはそれでもあきらめません。さらに良い待遇を約束してバラムにイスラエルを呪うために来てほしいと懇願します。しかし、バラムは金銀では動こうとはしなかったのでした。
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民数記 22章21〜41節 2015年12月12日 |
バラムは主の使に言った、「わたしは罪を犯しました。あなたがわたしをとどめようとして、道に立ちふさがっておられるのを、わたしは知りませんでした。それで今、もし、お気に召さないのであれば、わたしは帰りましょう」。(34) バラムは最初神に問うたときに、神から「彼らと一緒に行ってはならない。またその民をのろってはならない。彼らは祝福された者だから」と言われていました。しかし、神の御心を知りながら、「もう一度神に確かめて・・・」と言い出した時点で、問題を抱えていたと言えるでしょう。神はバラムに行くことを許可されましたが、抜き身の剣を持った御使を遣わして、彼に警告を発せられました。神がバラムに行くことを許されたにも関わらず怒りを発せられたのはバラムの心の中のすきを見抜かれたからかもしれません。
ろばには抜き身の剣を帯びた主の使いが見えたのですが、バラムにはそれは見えません。心の目が鈍くなってしまっているということは悲しいことです。ろばが話すという奇跡を通して、やっとバラムの目が開かれたのでした。悔い改めるバラムに主は「わたしが告げることのみ」を語るようにと念押しして遣わされたのでした。
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