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歴代志上 20章1〜7節 2016年12月17日 |
しかしダビデはエルサレムにとどまった。(1) ダビデは多くの戦いを先頭に立って戦い、イスラエルに勝利をもたらしました。そして、多くの優秀な勇士たちがダビデを支えました。しかし、このアンモンのラバをめぐる戦いでは「ダビデはエルサレムにとどまった」と記されています。確かにダビデはラバの戦いは自分が出て行くほどのものではないと判断したのかもしれません。また連戦による疲れから、ラバの戦いはヨアブと勇士たちにまかせたのかもしれません。しかし、この戦いに出て行かなかったことは、後にダビデとその家庭に大きな影を落とすことになります。歴代志にはないのですが、サムエル記下十一章には、このエルサレムにとどまっていたときに、ダビデが犯した大きな罪についての詳細が記されています。ラバとの戦いにおいてはその最後のとどめはダビデが受け持つことになり、勝利を得て、三十キロ以上もある金の王冠を奪い取ります。ダビデの頭には見事な金の王冠が置かれました。しかし、このラバの戦いはダビデにとっては喜びというより、とても悲しい記憶として残ったはずです。ダビデは目に見えないもう一つの戦いに敗北したからです。
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