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箴言 21章1〜31節 2017年11月15日 |
戦いの日のために馬を備える、
しかし勝利は主による。(31) 聖書の時代の戦いにおいて、その勝敗を決めるのは、良馬をどれだけそろえているかということでした。馬は騎兵を増やしたり、馬で引く戦車のためにもとても大切でした。その当時、戦争に使うことのできる良馬の原産地はエジプトやその南のエチオピアで、多くの王たちがエジプトから馬を輸入しました。エジプトがその時代に大きな軍事力を有し、世界に覇権を及ぼしていたのはこの軍馬の存在に寄る部分も大きかったものと考えられます。
この箴言を残したソロモンも権勢を誇る中で多くの馬や戦車を持っていました。戦車一千四百両、騎兵一万二千と言いますから、とても強大な軍事力を有していたことがうかがえます(列王上十26)。ソロモンがその多くを輸入できたのは、大きな財力を持っていたことと共に、エジプトの王女を妃に迎えたことも大きかったことと思われます。
しかし、ソロモンはこれだけ多くの馬を持っているから大丈夫とは言いませんでした。勝利を与えてくださるのは主だ・・・ソロモンは馬ではなく主に信頼していたのです。
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