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箴言 9章1〜18節 2017年11月3日 |
「盗んだ水は甘く、
ひそかに食べるパンはうまい」・・・
しかしその人は、死の影がそこにあることを知らず、
彼女の客は陰府の深みにおることを知らない。(17〜18) 知恵と、愚かな女が町を行き来する人々に声をかけます。双方が呼びかけているのは「思慮のない者」です。まず知恵は、思慮のない者に声をかけ、思慮のないわざを捨て、悔い改めて悟りの道を歩むようにと声をかけます。知恵はまさに主をおそれることから来ます。知恵に生きることが、神に造られた人間の本来のあるべき姿であり、また豊かさをもたらす道なのです。
ただ思慮のない者には、愚かな女も声をかけています。彼女は騒がしく、みだらで、恥知らずです。彼女は「盗んだ水やパンをどうぞ」と、思慮のない者を招きます。盗んだものは手軽に手に入ります。しかもおいしいと言うのです。思慮のない者たちの中には、愚かな女の声にひかれて行く者たちも多くいたことでしょう。確かにそれはおいしい水かもしれません。しかし、そこには死の影、陰府の深みがあります。一時の喜びのゆえに永遠を失うことになってしまうのです。
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