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サムエル記上 14章1〜23節 2016年6月19日 |
さあ、われわれは、この割礼なき者どもの先陣へ渡って行こう。主がわれわれのために何か行われるであろう。多くの人をもって救うのも、少ない人をもって救うのも、主にとっては、なんの妨げもないからである。(6) 人々はすでにサウルのもとを離れ、残った民は六百人ほどに過ぎませんでした。サウル王もまさに打つ手なしという状況だったことでしょう。しかし、そのような中でサウルの子ヨナタンが武器を執る若者だけを連れて、ペリシテ人の陣営に降りておきます。ヨナタンは、「多くの人をもって救うのも、少ない人をもって救うのも、主にとっては何の妨げもない」と言います。どんなに相手が数が多く、多くの武器を持っており、また戦いに長けていたとしても、またどんなに自分たちが少数者であったとしても、主が共にいてくださり、主が戦ってくださるなら、何も恐れる必要はありません。
その日、主はヨナタンの信仰に答えて、数においても武器においても優るペリシテ人を撃ち破ってくださいました。ペリシテ人が逃げていくという中で、イスラエルの民は敵を追撃していきました。主がイスラエルを救われたのです。
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サムエル記上 14章24〜52節 2016年6月20日 |
しかしその日イスラエルの人々は苦しんだ。これはサウルが民に誓わせて「夕方まで、わたしが敵にあだを返すまで、食物を食べる者は、のろわれる」と言ったからである。(24) イスラエルの民は逃げるペリシテ人たちを追ったのですが、疲れ苦しみます。それはサウル王が夕方まで食物を食べることを禁じたからです。ヨナタンはそのことを知らずに森の中で蜜を見つけ、杖の先につけれなめたのでした。
あとで、神の前に誓った誓いを破った者がいるということになった時、サウルはまさか、自分の息子のヨナタンが自分が立てた誓いを破ったとは思いもしなかったことでしょう。民がヨナタンのために命乞いをしたので、ヨナタンは死なないですみましたが、サウルがした軽率な誓いが、ペリシテ人を徹底的に叩くことができないようにし、また信仰によってイスラエルに勝利をもたらしたヨナタンさえも危険にさらすことになってしまったのです。
サウルはその後も周辺諸国と多くの戦いを経験していきます。サウルが勝利していったのはただ主の恵みとあわれみのゆえでした。
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