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サムエル記上 11章1〜15節 2016年6月16日 |
サウルがこの言葉を聞いた時、神の霊が激しく彼の上に臨んだので、彼の怒りははなはだしく燃えた。(6) サウルは王として立てられたのですが、サウル自身もまだ王がどのような存在であるかを十分理解していなかったでしょうし、イスラエルの民もまたそのことを分かっていなかったことでしょう。アンモン人がヤベシ・ギレアデを囲み、大きな危機がイスラエルに迫っていたとき、彼が「畑から牛の後についてきた」ということからもそのことを想像することができます。しかし、ヤベシ・ギレアデの人々の置かれている状況を聞いたとき、神の霊が激しくサウルに臨み、彼は戦いを決断します。彼は全イスラエルから兵士を集めました。三三万人の人々がサウルのもとに集まります。サウルは軍勢を三つに分けてアンモン人を急襲し、アンモン人との戦いに大勝利を得たのでした。この勝利はサウルが主に選ばれた王であり、それにふさわし存在であることを、明らかに示すものでした。
しかし、サウルはこのような勝利にも高慢になったり、自分が握った権力をふるって、反対者を討つことはありませんでした。サウルは、自分の知恵や力ではなく、主が救いを施されたのだということを知っていたのです。
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