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サムエル記上 30章1〜6節 2016年7月14日 |
その時、ダビデはひじょうに悩んだ。それは民がみなおのおのそのむすこ娘のために心を痛めたため、ダビデを石で撃とうと言ったからである。しかしダビデはその神、主によって自分を力づけた。 (6) そのころ寄留していたペリシテ人のチクラグにダビデと従者たちが戻った時、チクラグは大変なことになっていました。ダビデたちの留守中にアマレク人たちがその町を襲い、その町を焼き、ダビデと従者たちの家族をすべて捕虜として引いて行ってしまったのです。廃墟になり、空っぽになったその場所を見て、ダビデと従者たちは途方に暮れます。そして特にリーダーとしてダビデは深い苦悩の中に置かれたのでした。
ダビデと行動を共にしていた者たちの中からもダビデを非難し、その責任を問い、ダビデを処刑すべきだと叫ぶ者たちもいました。もとはと言えば、ダビデが恐れと不安の中で下したペリシテ人の地に寄留するという決断が招いた災いとも言えます。しかし、この時、ダビデは「その神、主によって自分を力づけた」と聖書は言います。ダビデはもう一度、自分を召し、また立ててくださった主なるお方にすがるところに戻るのです。
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サムエル記上 30章7〜30節 2016年7月15日 |
しかしダビデは言った、「兄弟たちよ、主はわれわれを守って、攻めてきた軍隊をわれわれの手に渡された。その主が賜わったものを、あなたがたはそのようにしてはならない・・・」。(23) ダビデは主に導きを求めた上で、アマレクの軍隊を追います。主はダビデに勝利の約束を与えて下さったのでした。ダビデと共にいた軍勢は六百人でした。しかし、ベソル川まで来たとき、疲れてその川を渡ることができない者たちも二百人いました。ダビデは四百人でアマレクを追います。そして、ついに勝利に酔いしれているアマレクの軍勢に追いついたのでした。ダビデは夕暮れにアマレクを急襲し、アマレク人が奪い取ったものも家畜も、そして大切な家族も皆取り戻したのでした。
ダビデは多くの分捕り物を携えて戻って来ます。疲れてベソル川のほとりで待っていた人々も、ダビデたちを迎えます。しかし、戦って来た人々は、そこで待っていた人々に分捕り物を分けることをしないと言い出します。しかしダビデは、実際に戦いに出て行った者たちも、また背後を守り、祈っていた者たちも、同じ分け前を得るべきだと語ったのでした。そこにも大切な戦いがあったことをダビデは知っていたのです。
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