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サムエル記上 22章1〜5節 2016年7月2日 |
こうしてダビデはその所を去り、アドラムのほら穴へのがれた。・・・また、しえたげられている人々、負債のある人々、心に不満のある人々も皆、彼のもとに集まってきて、彼はその長となった。(1〜2) サウル王がダビデの殺害を命じ、ダビデに謀反者のレッテルが貼られる中で、ダビデの父エッサイや兄たち、またその親族たちにも命の危険が迫るようになり、一族はダビデのもとに身を寄せます。また、サウル王の下でしえたげられている人たちもダビデがいたアドラムのほら穴に集まってきて、その数は四百名ほどにもなりました。ダビデの生涯において、一番つらく厳しい時に行動を共にし、主によって油注がれたダビデを支えたのは、同じように様々な困難の中にあった人たち、その当時の社会の中で十分に適応できず、仲間はずれにされていたような人々でした。
ダビデは自分の両親をモアブの王に託し、自分も王のもとにとどまりますが、預言者ガドの言葉を聞いたときに、再び危険の多いユダの地に帰っていきます。ダビデはいつも主に従いました。そして主も、そんなダビデを守られたのでした。
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サムエル記上 22章6〜23節 2016年7月3日 |
あなたはわたしの所にとどまってください。恐れることはありません。あなたの命を求める者は、わたしの命をも求めているのです。わたしの所におられるならば、あなたは安全でしょう。(23) ダビデがユダの地に戻り、ハレテの森にいるということはすぐにサウル王の耳に入りました。しかし、サウル王はダビデの消息がしばらく分からなかったということにいらだちを隠せません。そんな中でノブの地にいる祭司アヒメレクがダビデに便宜を図ったとの報告を受けて、サウル王はアヒメレクと祭司たちを呼び出して詰問し、罪に定めて殺害したのでした。祭司の務めを負う者たち八五名とその家族、家畜に至るまでが虐殺されます。
難を逃れたのはアヒメレクの息子のひとりであったアビヤタルだけでした。アビヤタルはダビデのもとに身を寄せます。ダビデはアビヤタルの経験した恐ろしい経験が自分の責任でもあることを認め、アビヤタルを守ることを約束したのでした。
ここで起こった悲惨な出来事は、サウルの心が悪魔に支配されてしまっていたことをよく表しています。最初はそうではなかったのに、主に背き続けて行く中で、サウル王は恐ろしい虐殺者に変わっていってしまったのです。
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