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列王記下 17章1〜20節 2016年11月9日 |
この事が起ったのは、イスラエルの人々が、自分たちをエジプトの地から導き上って、エジプトの王パロの手をのがれさせられたその神、主にむかって罪を犯し、他の神々を敬い・・・(7) エラの子ホセアが北イスラエル王国の王となります。彼はアッスリヤ王シャルマネセルに隷属する道を選び、国の生き残りを図ります。しかし、ホセア王はエジプト王ソにも近づき、アッスリヤからの独立を企てます。けれども、ホセア王のくわだてはアッスリヤ王に知るところとなり、アッスリヤ王の逆鱗にふれることになります。アッスリヤにすがる道も、エジプトにすがる道もイスラエルに平和をもたらしませんでした。
彼らはまた異教の神々を礼拝し、周辺諸国の神々にすがって国を守ろうとしました。彼らは熱心でした。彼らは熱心に信仰し、自分の息子・娘さえも火に焼いて神々にささげました。しかし、それらの神々もイスラエルを救うことはできませんでした。それらは木や石で作られたもので神ではなかったからです。
イスラエルを救うのはただ主に信頼して生きる道でした。預言者たちが何人も遣わされて主の言葉を伝えました。けれども彼らは主にすがる道を拒んだのでした。
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列王記下 17章21〜41節 2016年11月10日 |
このように彼らは主を敬ったが、また彼らが出てきた国々のならわしにしたがって、自分たちの神々にも仕えた。(33) アッスリヤの王は北王国の首都であったサマリヤを陥落させ、北王国を滅ぼしました。アッスリヤの王は、北イスラエルに住んでいた人々を他の国々に捕囚として連れて行き、また他の征服した民族を北イスラエルに移住させました。そのようにしてアッスリヤの王たちは、征服した国々を移住させることによって、彼らを民族的にも宗教的にも文化的にも言語においても交わらせ、それぞれが独自に築いてきたものを破壊していきました。そのようにして、アッスリヤに征服された北イスラエルでも、多くの人々がイスラエルの民としてのアイデンティティーを失っていきます。特に首都であったサマリヤにおいてはそれが顕著だったようです。サマリヤでは残された民と移住させられてきた民が混淆宗教を形成していきます。つまり彼らは主を礼拝すると共に、自分の生まれ故郷の神々を持ち込み、その礼拝をやめなかったのです。サマリヤのイスラエル人たちは神に救われた神の民としての自覚を失ってしまったのでした。
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