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列王記下 9章1〜13節 2016年10月26日 |
若者はその頭に油を注いで彼に言った、「イスラエルの神、主はこう仰せられます、『わたしはあなたに油を注いで、主の民イスラエルの王とする・・・』」。(6) エリシャはもう一つ、自分の先駆者だったエリヤのし残したことを行わなければなりませんでした。それはニムシの子エヒウに油を注いでイスラエルの王とするということでした。それはオムリ、アハブ、ヨラムと続いたオムリ王朝の終わりを意味することでもありました。エリヤが神に言われていたことに従わなかったということではありません。ひとりの人が主に語られたことを、次の世代の人が受け継ぐようにして、になっていくということがあるのです。
エリシャは若い預言者のともがらをエヒウのところに遣わします。そして、彼は将軍エヒウに油を注ぎ、主がエヒウをイスラエルの王とされたことを宣言したのでした。油を注ぐとは、神の仕事のために召された者としてのしるしでした。主はエヒウを用いて、ご自身の言葉を成就しようとしておられました。そしてエヒウは直ちに、行動を開始します。
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列王記下 9章14〜37節 2016年10月27日 |
ヨラムはエヒウを見て言った、「エヒウよ、平安ですか」。エヒウは答えた、「あなたの母イゼベルの姦淫と魔術とが、こんなに多いのに、どうして平安でありえましょうか」。(22) 油注がれてイスラエルの王であることを宣言したエヒウはただちにアハブ王の子であり、イスラエルの王として治めていたヨラムのいたエズレルに向かいます。ヨラムはスリヤの王ハザエルとの戦いの中で傷を負って、エズレルに戻っていたのです。エヒウは群衆を率い、自ら戦車に乗って馬の手綱を握り、かなりのスピードで道を進んでいきます。恐れを抱いたヨラムは再三使者を送って、「平安ですか」と尋ねさせます。それは「シャローム」というイスラエルではごくごくありふれた挨拶だったかもしれません。確かに、どんなに悪い王であっても「シャローム(平安、平和)」という挨拶をしたでしょう。けれども、主に従わないところに本当のシャロームはありません。エヒウはヨラムを討ち、また一緒にいた南王国ユダの王アハジヤも撃ちます。アハジヤの母親はアハブの娘アタリヤでした。またエヒウはアハブの妻であったイゼベルをも倒します。国に本当の平安をもたらすためにはそのことが必要でした。
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