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列王記下 6章1〜7節 2016年10月18日 |
エリシャは一本の枝を切り落し、そこに投げ入れて、そのおのの頭を浮ばせ、「それを取りあげよ」と言ったので、その人は手を伸べてそれを取った。(6〜7) エリシャの預言者学校は盛況で多くの献身者たちがそこに集まってきたようです。やがて寮が狭くなり、新しい寮を建てることになった時、預言者の卵たちは、自ら木を切って、その材木を運んでこようということになりました。しかし、ひとりの人が斧で木を切っていたとき、その斧の頭が水の中に落ちてしまったのでした。斧の頭を落としてしまった人は途方に暮れます。いわゆる金属製品はイスラエルではとても貴重であったようですし、しかもその斧は借り物だったからです。
思わず叫ぶその人に、エリシャは「どこに落ちたのか」と尋ね、そこに一本の枝を投げ入れます。するとその斧頭が浮いてきたのでした。昔から多くの注解者たちがここに出てくる一本の木に、主イエスの十字架を重ねて読んできました。私たちが途方に暮れるとき、希望を失うとき、私たちに救いを与えるのはただ十字架につけられた主イエスだけだからです。
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列王記下 6章8〜23節 2016年10月19日 |
エリシャが祈って「主よ、どうぞ、彼の目を開いて見させてください」と言うと、主はその若者の目を開かれたので、彼が見ると、火の馬と火の戦車が山に満ちてエリシャのまわりにあった。(17) スリヤと北イスラエル王国の間にはしばしば戦いがありました。預言者エリシャはしばしばスリヤの軍隊の襲ってくる場所をイスラエルの王に伝えましたので、スリヤの作戦は何回も失敗します。スリヤの王はまずエリシャを捕らえなければ、何回やっても戦いに勝つことはできないとエリシャのいた町を夜の内に馬と戦車と大軍で囲みます。
次の朝、エリシャのしもべが外に出てみると、町はすっかりスリヤの軍隊に包囲されていました。恐れるしもべにエリシャは、われわれと共にいる者の方が多い、と語り、しもべの目が開かれるように主に祈り求めます。そして彼の目が開かれた時に彼が見たのはエリシャとその町を守る火の馬と火の戦車の大軍でした。主は私たちをも守り支えてくださいます。私たちには見えているでしょうか。私たちも霊の目、心の目が開かれて見ることができるようにと思います。
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列王記下 6章24節〜7章2節 2016年10月20日 |
主の言葉を聞きなさい。主はこう仰せられる、『あすの今ごろサマリヤの門で、麦粉一セアを一シケルで売り、大麦二セアを一シケルで売るようになるであろう』。(2) スリヤの王ベネハダデは全軍を率いてサマリヤを囲み、兵糧攻めにしました。サマリヤの町の中では口に入れられるものは何でも食べ、自分の子どもさえ食べるということが起こりました。食べられそうなものはどんなものでもとんでもない価格で売り買いされました。王は「この災いは主から出たのです」と言って、エリシャに怒りを向け、本来主に祈り、主に信頼すべきところを主から顔を背けてしまったのでした。
しかし、エリヤはサマリヤの人々に向かって救いの約束を告げます。明日の今頃には、大麦も小麦もサマリヤの町で非常に安価で売り買いされるようになる、というのです。それは飢え苦しんでいる人々にとって希望の言葉というよりも、非常にばかばかしい絵空事のように思えたかもしれません。王の副官は「たとい主が天に窓を開かれても、そんなことはありえましょうか」と言いました。しかし、主は本当に天に窓を開いて下さったのです。
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