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列王記下 8章1〜6節 2016年10月23日 |
エリシャが死人を生きかえらせた事を、ゲハジが王と物語っていたとき、その子を生きかえらせてもらった女が、自分の家と畑のために王に訴えてきたので・・・(5) エリシャがあるとき、シュネムの女に、ききんがあるので他の国に逃げるようにと語ることがありました。彼女は神の人エリシャの言うようにペリシテ人の地に身を避け七年間寄留したのでした。さて七年間の飢饉が終わり、主がもう一度地を潤し、収穫を回復してくださったとき、女は自分の子を連れて王の所に行って、自分の家と畑を取り戻そうとしました。
ちょうどその時、イスラエルの王はエリシャのしもべゲハジからエリシャのもとで起こった神の御業を聞いていました。そしてちょうどシュネムの女に男の子が生まれ、その子が死んでしまったとき、エリシャがその子をもう一度生き返らせたという話をしていたとき、その当人たちが王の前に姿をあらわしたのでした。王は直ちに彼女の家と土地について善処するように役人に命じます。神はシュネムの女のためにすべてのタイミングを導いておられたのです。
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列王記下 8章7〜15節 2016年10月24日 |
エリシャは言った、「主がわたしに示されました。あなたはスリヤの王となるでしょう」。(13) エリシャはダマスコに赴きます。ダマスコは、イスラエルと度々戦った国スリヤの首都です。しかし、スリヤにあってもエリシャは一目置かれ、神の人として尊敬を集めていたようです。ちょうどその頃病気であったスリヤの王ベネハダデは自分の家臣であったハダデをエリシャの所に遣わして、自分の病気が治るかどうか尋ねさせます。
ハザエルを迎えたエリシャはベネハダデに伝える言葉を授けた上で、ベネハダデは死んで、ハザエルがスリヤの王になること、そして彼がイスラエルに対して非常に残虐な行為を行うことを、イスラエルの民のことを思い、泣きながら告げたのでした。実はハザエルが王になることは列王紀上十九章でエリヤに告げられていました。エリシャは自分の先生であったエリヤがし残した働きを引き継いで実行したのです。
そしてハザエルのことについて主が示し、語られたことはその通りに実現したのでした。
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列王記下 8章16〜29節 2016年10月25日 |
彼は主の目の前に悪をおこなったが、主はしもべダビデのためにユダを滅ぼすことを好まれなかった。すなわち主は彼とその子孫に常にともしびを与えると、彼に約束されたからである。(18〜19) 北王国イスラエルにおいてアハブが王であった時代、南ユダ王国ではヨシャパテが王でした。アハブとヨシャパテの間には交流があり、親交がありました。アハブの娘アタリヤがヨシャパテの息子ヨラムと結婚しており、アハブとヨシャパテは姻戚関係にあったのです。
南ユダ王国においてはヨシャパテの後をその子ヨラムが継ぎ、その後、ヨラムの子アハジヤが王となります。しかし、ヨラムの妻であり、アハジヤの母であったアタリヤがアハブの娘であったゆえに、ヨラムもアハジヤも主の前に悪を行います。聖書は彼らが罪を犯し続けた背後にアハブとの関係を見ています。そして、アハジヤの死後、このアハブ王の娘アタリヤはその恐ろしい本性を現すことになります。善王であったヨシャパテの進めた結婚話が後々、彼の家系に大きな災いをもたらすことになったのです。
それでも主は南ユダ王国をまだ滅ぼすことをなさいませんでした。主はダビデとの約束を覚えておられたからです。
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