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列王記下 7章3〜9節 2016年10月21日 |
そして彼らは互に言った、「われわれのしている事はよくない。きょうは良いおとずれのある日であるのに、黙っていて、夜明けまで待つならば、われわれは罰をこうむるであろう。さあ、われわれは行って王の家族に告げよう」。(9) さて主はその日の夕方、スリヤの軍勢に、戦車の音、馬の音、大軍の音を聞かせられました。スリヤの人々はイスラエルの王の助っ人が自分たちを攻めるためにやってきたと、陣営をそのままにし、天幕も、馬も、ろばも全部捨てて命からがら逃げていったのでした。
そんなことも知らずに、門の入り口のところにいた四人の重い皮膚病の患者たちが、どちらにしても死ぬのだからと、スリヤの軍隊に逃げていきます。しかし、彼らが見いだしのは空っぽの陣営でした。彼らはお腹いっぱい食べて金銀や衣服を自分のものにして・・・けれども、そこではっと気がつきます。飢えて死のうとしている王やその家族、また町の中にいる人々のことです。「わたしたちのしていることはよくない」。夜明けまで待ってから・・・というのもとんでもない話だ。彼らは夜の内に町の中にいる人たちに、自分たちの見たことを伝えることにしたのでした。私たちは自分の経験した救いを人々に黙っていてよいのでしょうか。
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列王記下 7章10〜20節 2016年10月22日 |
麦粉一セアは一シケルで売られ、大麦二セアは一シケルで売られ、主の言葉のとおりになった。(16) 重い皮膚病の患者たちの報告はすぐさま王宮にも伝えられます。しかし、王はたといスリヤ人の軍勢が陣営に見当たらなかったとしても、それはきっとスリヤの策略に違いないと言います。ただ城外に出て様子を見に行った騎兵たちはすぐに、これはスリヤの策略でもなんでもないということに気づきます。スリヤの兵隊たちは服も武器も投げ捨てながらヨルダン川の向こうまですでに逃げてしまっていたのです。スリヤの軍隊がいなくなっているというニュースは瞬く間にサマリヤの町の中の人々に驚きと喜びをもって伝えられます。人々は町の外に出ようと城門に殺到したのです。
サマリヤの町は大きな喜びに満ちあふれました。しかしその喜びの中で、王の副官は食糧を口に入れることなく死んでいきます。彼は「主が天に窓を開かれても・・・」と主の御業を信じないで、また主の言葉をうとんじたからです。「主の言葉のとおりになった」。今も主の言葉は真実です。
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