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ヨシュア記 8章1〜29節     2016年3月31日

あなたがたが、その滅ぼされるべきものを、あなたがたのうちから滅ぼし去るのでなければ、わたしはもはやあなたがたとは共にいないであろう。(12)

 エリコの町で大勝利をおさめたイスラエルの民が次に向かったのはアイという小さな町でした。その地を探ってきた人々によれば、あのくらいの町だったら、二、三千人いれば十分だろうと思われたほどです。しかし、イスラエルの民は、そのアイの戦いに敗れてしまいます。このことはイスラエルの民にとって大きな危機でした。イスラエルの民がアイに撃ち破られたことを聞いたら、イスラエルを恐れていた民たちも勇気づいて攻めてくることでしょう。そもそもアイに勝てなかった民がどうして、これからの戦いに勝利していけるでしょうか。
 祈るヨシュアとイスラエルの長老たちに、神は先のエリコの戦いにおいて罪を犯した者がいることを示されました。その滅ぼされるべきものが除かれない限りは神は共にいてくださらない、そして、主が共にいて下さらない限り、イスラエルの民には何の力もなかったのです。それは厳しいことでしたが、イスラエルの民が避けて通れないことでした。

ヨシュア記 8章30〜35節     2016年4月1日

そして後、ヨシュアはすべての律法の書にしるされている所にしたがって、祝福と、のろいとに関する律法の言葉をことごとく読んだ。(34)

 アイの戦いに勝利したイスラエルの民は、主のために一つの祭壇を築き、そこに燔祭と酬恩祭をささげました。燔祭は全き献身を表す全焼のいけにえ、酬恩祭は交わりと感謝を表すいけにえです。燔祭は全部を焼いて主にささげるのですが、酬恩祭は共にそれを食して主の御前に楽しみました。
 またヨシュアはモーセによって命じられた主の言葉の通りに、律法を石に書き記します。そしてイスラエル全体が半分はゲルジム山の前、半分はエバル山の前に立って、神の祝福と呪いを宣言します。祝福と呪いを分けるのはまさに、その律法の言葉に従って生きるかどうかでした。
 ヨシュアはそこで「すべて」「ことごとく」律法の言葉を読みました。子どもたちや寄留の他国人まで含めてすべての人々がその律法の言葉を聞きました。聖書の言葉がイスラエルの民の命運を握っていたのです。



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