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ヨシュア記 5章1〜12節     2016年3月27日

その時、主はヨシュアに言われた、「火打石の小刀を造り、重ねてまたイスラエルの人々に割礼を行いなさい」。(2)

 神はアブラハムと契約を結び、アブラハムとその家の者たちに割礼を受けることを命じられました。アブラハムが九九歳の時のことです。しかし、やがてモーセをリーダーとして、エジプトから脱出し荒野を歩んで行く中で、荒野で生まれた民は割礼を受けていませんでした。
 イスラエルの民は約束の地に入った時に、そこで過越の祭を祝います。過越の祭の食事にあずかることができるのは割礼を受けた者たちでしたから、過越を祝うためにもどうしても割礼を受けることが必要だったのです。そのことによって、彼らは、自分たちがアブラハム、イサク、ヤコブと受け継がれてきた神の祝福を受け継ぐ民として召されていることを覚え、自分たちを選び、救い出してくださった主を共に祝うことになりました。これからいよいよ、神の約束された地で生活が始まるというその最初にどうしても、神との正しい関係を再確認する必要があったのです。そして、四十年間与えられてきたマナの降ることが止みました。豊かな新しい祝福の時が始まろうとしていました。

ヨシュア記 5章13〜15節     2016年3月28日

ヨシュアはその人のところへ行って言った、「あなたはわれわれを助けるのですか。それともわれわれの敵を助けるのですか」。彼は言った、「いや、わたしは主の軍勢の将として今きたのだ」。(13〜14)

 ヨシュアはひとりエリコのそばにいました。ヨシュアは高く堅固なエリコの城壁を見ながら何を感じていたでしょうか。イスラエルのリーダーとして、これからどのように民を率いていったらよいのでしょうか。主は、共にいる、と言ってくださいました。ただ、それでもヨシュアの中にはいろいろな恐れや戸惑いがあったかもしれません。
 その時、ヨシュアはそこに抜き身の剣を持ってこちらに向かって立っている一人の人を見ます。ヨシュアはその人に尋ねます。「あなたは味方ですか、敵ですか」。このような将軍が自分の側にいてくれたら百人力ですが、敵側にいたらとんでもないことです。しかし、彼は自分が単なる「助っ人」ではなく、「主の軍勢の将」だと言うのでした。イスラエルの大将であるヨシュアでさえも、そのお方の前にくつを脱いで、その将の後ろに回らなければならなかったのです。



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