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士師記 17章1〜13節 2016年5月20日 |
そのころイスラエルには王がなかったので、人々はおのおの自分たちの目に正しいと思うことを行った。(6) この士師記十七章以降には、イスラエルの民の抱えていた悲しい現実が描かれています。エフライムの山地に住む、ミカは母親から銀貨を盗んでいたのですが、そのことを母親に告白し、銀貨を母親に返します。母は大変喜んで、その銀の一部で、偶像を造ってそれを家に安置し、自分の息子の一人をその偶像の祭司とします。そんな頃、ユダのベツレヘムから来た一人のレビ人がやって来ます。ミカはそのレビ人を立てて自分の偶像の祭司としたのでした。
あなたは盗んではならない、あなたは刻んだ像を造ってはならない、と十戒の中でも厳しく戒められているのに、なぜ・・・と私たちは思います。ミカも、その母親も、レビ人の青年も皆、自分勝手な生き方をしています。イスラエルの民にはふさわしいリーダーが不在で、またきちんと御言が語られていなかったのでしょう。無知ということ、正しいことが教えられていないということが、どんなに恐ろしいことかを思わずにはいられません。
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