バックナンバー
|
士師記 9章1〜25節 2016年5月7日 |
あなたがたがアビメレクを立てて王にしたことは、真実と敬意とをもってしたものですか。(16) ギデオンが死んだ後、イスラエルの民はまた神から離れていきます。そして神を信じ、敬うことを忘れると共に、自分たちのために尽くしてくれたギデオンに対する感謝の思いも忘れていきます。
さてギデオンには子どもたちが七十人いると共に、シケムにいためかけに産ませたアビメレクという息子がいました。そしてこのアビメレクはシケムの人々の支持を取り付けて、ギデオンの七十人の子どもたちを殺害し、自分が王になります。助かったのは末息子のヨタムだけでした。
ヨタムは、山の上からシケムの人々に語りかけます。「あなたがたがアビメレクを立てて王としたのは、真実と敬意とをもってしたものですか」。人々がどう答えたかは聖書に記されていません。おそらくそうではなかったのでしょう。私たちの歩みは神と人に対する真実と敬意に基づいたものでしょうか。
結局シケムの人々はアビメレクを欺き、殺そうとさえするようになったのでした。
|
士師記 9章26〜57節 2016年5月8日 |
このように神はアビメレクがその兄弟七十人を殺して、自分の父に対して犯した悪に報いられた。(56) シケムの人々の中には、アビメレクをよく思わない者たちもいました。アビメレクはシケムの町を攻め、多くの民を殺害します。しかし、そのアビメレクも、テベツのやぐらを火攻めにしようとした時、一人の女がやぐらの上から落としたうすの上石が頭に当たって、死んでいきます。とてもあっけない最後でした。
聖書は結局シケムの人々がアビメレクによって殺され、またアビメレクも悲惨な死をとげていくというこの一連の出来事の背後に、人々の悪に対する神の報い、裁きを見ています。
私たちの歩む世界は様々な悪に満ちていて、まるで、策略をもって人をだまし、邪悪な思いと愛のない行為によって人を押しのける人が天下を取るかのように思える現実があるかもしれません。しかし、神は必ず、悪を裁き、悪に対して報いられます。たといこの地上において、すべてがうまくいっているように見えても、人を疑い、疑心暗鬼の中で、誰も信じることができずに生きることはとても不幸ですし、やがて永遠の裁きが臨むのです。
|
|
|