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士師記 10章1〜16節 2016年5月9日 |
そうして彼らは自分たちのうちから異なる神々を取り除いて、主に仕えた。それで主の心はイスラエルの悩みを見るに忍びなくなった。(16) プアの子トラが二三年間、ギレアデ人ヤイルが二二年間、イスラエルを治めます。これらの指導者たちはいわゆる王ではなく、限られた時期に、限られた地域を周辺諸国から守る働きをしたリーダーたちでした。彼らは単に周辺の国々や民族から圧迫されていたイスラエルの民を救ったというだけでなく、人々をもう一度神への信頼に立ち帰らせたのでした。しかし、イスラエルの民はそのような士師たちが死んでしまうと、また主の前に悪を行い、偶像を礼拝し始めるのでした。 人々が神から離れていくときに、主はまた周辺諸族の手に彼らを渡されます。人々は深い悩みと苦しみの中に置かれるのです。
大きな悩みの中で、イスラエルの民は自分たちがなぜそのような苦しみの中に置かれたのかを考え、悔い改めて主に叫びます。そのような罪を繰り返す民は捨てられてもしかたがないでしょう。しかし、神は悔い改めて叫ぶ民を放っていくことができないお方でした。
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士師記 10章17〜11章11節 2016年5月10日 |
エフタはギレアデの長老たちに言った、「もしあなたがたが、わたしをつれて帰って、アンモンの人々と戦わせるとき、主が彼らをわたしにわたされるならば、わたしはあなたがたのかしらとなりましょう」。(十一9) アンモンの人々が集まってギレアデに陣を取ります。ギレアデの町は大騒ぎです。集まってミヅパに陣を取ったのですが、誰が大将になるべきか決まりません。その時、ギレアデの長老たちが白羽の矢を立てたのがエフタでした。エフタは強い勇士でしたが、めかけの子であっために町から追い出され、トブの地に住んで、やくざ者たちの親分のような生き方をしていたのです。
エフタは自分に大将になってほしいと願い出る長老たちの言葉をすぐに受けとめることはできません。そもそも自分はギレアデから追い出された身です。追い出しておいて、困ったから助けてほしいではあまりにも虫がよすぎます。
しかしエフタはギレアデに戻る決意をします。それは自分に能力があるからということではなく、このことの背後にあって働き、勝利を与えることができるのは主であることをエフタ自身が知っていたからです。
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