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士師記 7章1〜8節 2016年5月3日 |
わたしは水をなめた三百人の者をもって、あなたがたを救い、ミデアンびとをあなたの手にわたそう。(7) さて、ギデオンは主に押し出されるようにして立ち上がります。主が自分の小ささ、弱さ、臆病さにもかかわらず、自分を立てて、人々の先頭に立って戦うことを求めておられることはもう否定のしようがありません。しかし、主はさらにギデオンに信仰のチャレンジをされます。「あなたと共にいる民は多すぎる」というのです。ただ実際には敵の軍勢は十三万五千人(八10)、それに対してこちらの軍勢は三万二千です。少ない、と思っていたでしょう。すでに普通に考えたら勝算は低いのです。しかし、主は恐れる者たちを帰らせ、水の飲み方でテストをして、どんな時にも敵の前にいることを忘れなかった三百人をもって、あなたがたを救う、と語られたのでした。
勝利は私たちの人数や武器の性能、知恵や力によるのではありません。主は、人の力によらず、主に信頼する誠実な者たちを用いて、主ご自身が勝利を与えて下さる、ということをギデオンとイスラエルの民に教えようとしておられたのでした。
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士師記 7章9〜25節 2016年5月4日 |
その夜、主はギデオンに言われた、「立てよ、下っていって敵陣に攻め入れ。わたしはそれをあなたの手にわたす」。(9) さて、主は選ばれた三百人をもって勝利を与えるとおっしゃいます。しかし、いくら精鋭が残されたと言っても、やはりあまりにも数が少なすぎます。今まで、戦いの先頭に立ったことがなかったギデオンの心は不安でいっぱいだったことでしょう。いや戦いを知り尽くした人であったら、最初からこのような自殺行為に等しいようなことはしなかったことでしょう。その意味では、神はあえて、戦いに慣れていないギデオンを麦打ち場から引き出されたのかも知れません。
主はギデオンに「立てよ、下っていって攻め入れ」とおっしゃり、勝利の約束を与えられたのですが、同時に、「もし恐れるなら」と彼の中にあった恐れや不安をも理解してくださいます。そしてギデオンが敵陣に下っていって耳にしたのは、ギデオン以上に恐れに捕らえられているミデアンの軍勢の姿でした。そしてギデオンは大勝利をおさめたのでした。
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