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士師記 14章1〜9節     2016年5月15日

父母はこの事が主から出たものであることを知らなかった。サムソンはペリシテびとを攻めようと、おりをうかがっていたからである。(4)

 サムソンは成長していきます。しかし、なおペリシテ人がイスラエルを治めていました。サムソンは、自分が神に自らをささげたナジル人として生まれたことを、他の青年たちと違って頭にかみそりをあてない、またぶどう酒を飲まないということからも自覚していったことでしょう。まさに、イスラエルをペリシテ人から救うということが、彼に与えられた使命であり、彼の生まれた目的でした。どのようにそれを実行していったらよいのだろうか、サムソンはそのことをいつも考えていたに違いありません。主はサムソンを恵まれ、また主の霊がたびたびサムソンに臨んで、彼を感動させ、彼に力を与えました。サムソンは彼に与えられる主の霊に信頼して歩んでいったらよかったと思います。しかし、サムソンは自分なりの作戦を考えます。ペリシテの女性に近づくことによって、ペリシテ人にダメージを与えるきっかけを得ようとしたのです。しかし、このことはサムソンに大きな落とし穴ともなったのでした。

士師記 14章10〜20節     2016年5月16日

この時、主の霊が激しくサムソンに臨んだので・・・(19)

 サムソンは自分に向かってきたししを素手で裂き殺すのですが、そのししのからだに蜂が巣を作り、蜂蜜がししのからだからしたたっていました。とても不思議な出来事でサムソンはそのことを心にとめています。
 ちょうど、サムソンとペリシテ人の女性との婚宴の席で、サムソンは自分の経験したことを題材にしてペリシテ人の客人たちに謎かけをするのですが、当然、誰にもその謎は解けません。客人たちはサムソンの新婦にサムソンの謎を教えるように言い、彼女を脅迫したのでした。彼女は泣いてサムソンに解き明かしを求め、サムソンはついに七日目にその謎を妻に教えてしまったのでした。
 サムソンの妻から答えを聞いてサムソンに回答を持ってきたペリシテの人々にサムソンは怒り狂うのですが、サムソン自身が答えを明かしてしまったのですから、どうすることもできません。サムソンは他のペリシテの町に下って行って、そこで晴れ着を略奪し、客人たちに渡したのですが、もとはと言えば、サムソンの軽率さからきた失敗です。確かにここでも主の霊によって、サムソンに力が与えられたのですが、サムソンはそれが主のあわれみであることを知っていなければなりませんでした。



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