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サムエル記下 14章1〜33節 2016年8月6日 |
そこでヨアブは王のもとへ行って告げたので、王はアブサロムを召しよせた。彼は王のもとにきて、王の前に地にひれ伏して拝した。王はアブサロムに口づけした。(33) アブサロムによって殺されたダビデの長男アムノンはアヒノアムの子、そしてゲシュルの王タルマイのところに身を寄せていたアブサロムは第三子になります。そして、第二子であったアビガイルの子キレアブについて言及がないところをみると、早く亡くなったのかもしれません。いずれにしても、アムノンの死後、ダビデの跡継ぎという意味ではアブサロムがとても重要な位置を占めていたのでしょう。ダビデの心はアブサロムに向いていきます。
そんなダビデの思いを知ったヨアブは策略をもってダビデ王の背中を押し、アブサロムを呼び戻す許しを得たのでした。
しかし、アブサロムがエルサレムに戻っても、ダビデの中には複雑な思いがあったようです。アブサロムと会うこともなく二年がたっていきます。そしてついにダビデとアブサロムの再会が実現するのですが、それは何ともよそよそしいものでした。そしてある意味、このようなダビデの態度がアブサロムの反逆を産みだしてしまったとも言えるでしょう。
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