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サムエル記下 2章1〜11節 2016年7月19日 |
この後、ダビデは主に問うて言った、「わたしはユダの一つの町に上るべきでしょうか」。主は彼に言われた、「上りなさい」。ダビデは言った、「どこへ上るべきでしょうか」。主は言われた、「ヘブロンへ」。(1) ダビデはペリシテ人の地にあるときにも、自分が油注がれ特別な使命を与えられているということを忘れることはなかったでしょう。ですから、アマレクとの戦いに勝利したときにも、分捕り物を持ってチクラグに帰った時に、ユダの町々に贈り物を贈っています。そして、サウルが死んだことを知った時、彼は悲しみを越えて立ち上がり、主に導きを求めます。そして、主に導かれるままにユダの地ヘブロンに戻ったのでした。そしてユダの人々はダビデをユダ部族の王として受け入れます。ダビデはやがて全イスラエルの王となるべき人物ですが、まず、主が立てられたユダの地において七年半の時を過ごしたのでした。
ユダの王となったダビデが最初にしたことの一つはヤベシ・ギレアデの人々に感謝を表し、祝福を祈ることでした。ダビデは自分が決してサウルの死を願っていたのではないことをイスラエルの人々に伝えて行くのです。
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サムエル記下 2章12〜32節 2016年7月20日 |
ヨアブは言った、「神は生きておられる。もしあなたが言いださなかったならば、民はおのおのその兄弟を追わずに、朝のうちに去っていたであろう」。(27) サウルの子イシボセテを王とする人々の大将はアブネル、ダビデの側の大将はヨアブです。このイシボセテとダビデの間には戦いが続きました。ある時、アブネルはヨアブに呼びかけて、十二対十二の選抜者たちによる勝負を呼びかけます。戦いが始まると、それは拡大し、熾烈なものとなり、拡大していきました。ただ、やがて大勢はダビデの家来たちに有利に傾いていきます。
アブネルは敗走する中で、追ってくるヨアブの弟アサヘルを打ち倒しますが、大勢には影響はありませんでした。やがてアブネルはヨアブに休戦を呼びかけます。ヨアブはその呼びかけに答えるとともに、そもそもその日の戦いは不要なものであったと語ったのでした。
最初は小さな戦いがやがて大きな戦いになり、多くの人々が傷ついていくということは、「戦争」という場面だけでなく、私たちの日常生活においてもよくあることです。平和を造り出す者として生きていきたいと思います。
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