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サムエル記下 17章1〜14節 2016年8月11日 |
アブサロムとイスラエルの人々はみな、「アルキびとホシャイの計りごとは、アヒトペルの計りごとよりもよい」と言った。それは主がアブサロムに災を下そうとして、アヒトペルの良い計りごとを破ることを定められたからである。(14) アヒトペルは次に一万二千の精鋭をもってダビデを急襲し、ダビデ一人を討ち取り、残りの民をアブサロムのもとに連れ帰るという作戦を提案します。この作戦は、そこにいた人々をうならせる名案でしたが、アブサロムはホシャイにも意見を聞きます。ホシャイは内心ダビデに時間を与えることを考えながら、全イスラエルをアブサロムが率いて、ダビデと、彼に従う人々を全滅させるという提案をします。
もしアブサロムがアヒトペルの作戦を採用していたら、ダビデの命はなかったかも知れません。しかし、アブサロム並びにイスラエルの人々はホシャイの案を採用します。ホシャイの計りごとの方がすぐれていると判断したのです。聖書はそこに主が働いておられたことを告げます。ダビデにとって非常に大きな危機でした。しかし主はそのような中で確かにダビデを守っておられたのです。
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サムエル記下 17章15〜29節 2016年8月12日 |
アヒトペルは、自分の計りごとが行われないのを見て、ろばにくらを置き、立って自分の町に行き、その家に帰った。そして家の人に遺言してみずからくびれて死に、その父の墓に葬られた。(23) ホシャイは自分と同じようにエルサレムに潜入していた祭司ザドクとアビヤタルに王宮での謀議の様子を伝え、ザドクたちはヨナタンとアヒマアズに伝え、彼らはダビデのもとにすべてのことを伝えます。そしてダビデと、一行は、その夜のうちにヨルダンを渡ったのでした。
アヒトペルは自分の策が退けられたことを知った時、自分の町に帰り、家に帰って、自ら命を絶ちます。非常にすぐれた知者のあっけない最期です。確かに彼は知恵を持っていたのでしょう。しかし、神を恐れることのない知恵は結局は愚かなものです。
この章には、ダビデが危機の時にダビデを支えた人々が他にもいたことを記しています。ショビ、マキル、そしてバルジライです。彼らの存在がどんなにダビデを慰めたか分かりません。ある意味、大勢がアブサロムに傾いているように見える中で、ダビデを支えた彼らはダビデの真の友でもありました。
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