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列王記上 15章1〜14節 2016年9月20日 |
それにもかかわらず、その神、主はダビデのために、エルサレムにおいて彼に一つのともしびを与え、その子を彼のあとに立てて、エルサレムを固められた。(4) レハベアムの死後、その子アビヤムが王となります。アビヤムは父レハベアムのようにもろもろの罪を行い、主に対して不真実でした。それでも、アビヤムが王となり、またアサが王位を継いでいったのは、神がダビデを覚え、ダビデと結ばれた約束を覚えておられたからです。ひとりの人の信仰とその従順は、豊かな祝福を後々までもたらすのです。
アビヤムの次に王となったアサは主の目にかなうことをし、一生の間、主に対して真実でした。主もアサの生涯を祝福してくださいます。彼は四一年の長きにわたって国を治めます。彼は偶像を除き、神殿男娼を追い出しました。また主にささげるものを主の宮に携えていきます。アサは自分の母がアシラの偶像を造ったことを聞いたときには、彼女を太后の位から退けます。彼は人情に振り回されるのではなく、主の目に正しいと思われることを行っていったのです。
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列王記上 15章16〜34節 2016年9月21日 |
アサは主の宮の宝蔵と、王の宮殿の宝蔵に残っている金銀をことごとく取って、これを家来たちの手にわたし、そしてアサ王は彼らをダマスコに住んでいるスリヤの王、ヘジョンの子タブリモンの子であるベネハダデにつかわして・・・(18) ダビデの後、ソロモン、レハベアム、アビヤムと王位を継いでいき、ダビデ王朝五代目のアサについては「アサの心は一生の間、主に対して全く真実であった」(11、14)と記されています。このようなほめられ方をした王はダビデ以来です。
しかし、同時にアサは、北王国との戦いにおいては、主に信頼することをせず、大きな妥協をします。北イスラエル王バアシャがユダに攻め上ったとき、アサは北イスラエル王国の北側にひかえるスリヤ王ベネハダデに密使を送ります。その当時、北イスラエル王国とスリヤの間には同盟が結ばれ同盟を破棄して、北王国を攻め、自分たちを救ってほしいと要請し、主の宮や宮殿に残っていた宝物をベネハダデに差し出したのでした。確かに南ユダ王国は危機を脱しました。しかし、彼のこのような姿勢は後々、彼の主の前における歩みに影響を与えていくことになります。
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