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列王記上 22章1〜28節 2016年10月6日 |
ミカヤは言った、「主は生きておられます。主がわたしに言われる事を申しましょう」。(14) 北イスラエル王国のアハブ王は南王国のヨシャパテ王とは良い関係を持っていたようです。アハブはスリヤに占領されているラモテ・ギレアデを取り戻すために、戦いを計画し、ヨシャパテ王に協力を要請します。
ヨシャパテは「まず、主の言葉を伺いなさい」と、主の導きを求めるべきことをアハブに言います。「ラモテ・ギレアデに戦いに行くべきだろうか」。アハブに問われた四百人の預言者たちは、「上って行きなさい。主はそれをあなたの手に渡されるでしょう」と口を合わせて語ります。しかしヨシャパテ王は、アハブ王の御用聞きのようになっているその姿に不安を感じ、「われわれの問うべき主の預言者はいませんか」と尋ねます。アハブ王の頭にはすぐにイムラの子ミカヤの顔が浮かんだのでしょう。王はおそらくミカヤが真実を語る預言者であることが分かっていたはずです。しかし、それはアハブ王にとっては聞きたくない、悪いメッセージでした。自分に言いづらいことを言ってくれる人の言葉に耳を傾ける者でありたいと思います。
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列王記上 22章29〜53節 2016年10月7日 |
ヨシャパテはまたイスラエルの王と、よしみを結んだ。 (44) 主にあって真実を語ったのはミカヤだけでした。しかしアハブ王はミカヤを捕らえ、投獄してしまいます。ヨシャパテはここで思いとどまるべきだったと思います。アハブはミカヤの言葉に耳をふさぎながらも、やはり気になったのでしょう。自分は姿を変え、ヨシャパテには王の服をつけて戦いに出てくれと言います。それでも言われたように出て行ってしまうヨシャパテは何ともお人好しです。アハブ王はそれで何とか敵の目を欺くことができると思ったのでしょう。しかし、アハブは流れ矢に当たって傷を負い、ついには戦死してしまいます。主の語られた言葉が成就していったのでした。
ヨシャパテは主の目にかなう生き方をした王でした。しかし、彼は北イスラエル王国のアハブ王やその子のアハジヤ王と同盟関係を結びます。確かに北王国の人々とは同じイスラエル民族です。しかし、神に従わない人々と無節操に歩調を合わせていこうとしたヨシャパテは何度も大きな失敗をすることになります。
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