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列王記上 10章1〜13節 2016年9月10日 |
わたしがきて、目に見るまでは、その言葉を信じませんでしたが、今見るとその半分もわたしは知らされていなかったのです。あなたの知恵と繁栄はわたしが聞いたうわさにまさっています。(7) シバとはアラビヤ半島南部にあったとかエチオピアにあったとか言われる国です。いずれにしてもソロモンの噂はそのような遠い国にも聞こえていました。遠いイスラエルまで多くの従者と宝物をもって訪れていることからも、シバがこの当時大きな権力を握った国であったことが想像できます。
シバの女王は、ソロモンの噂を聞いてはるばる旅をして、彼に多くの難問を投げかけます。しかし、ソロモンに答えられない問いはありませんでした。また、ソロモンの建てた宮殿や、毎日の食事、王宮で仕える人々の服装や、その物腰、ソロモンが神殿でささげているささげもの・・・彼女はそのすべてに圧倒されてしまいました。女王はソロモンの噂をあまり信じていませんでしたが、実際のソロモンはその噂をはるかに超えていました。神の恵みも同じです。それは私たちが見聞きし、期待しているよりもずっとすばらしいものなのです。
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列王記上 10章14〜29節 2016年9月11日 |
このようにソロモン王は富も知恵も、地のすべての王にまさっていたので、全地の人々は神がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうとしてソロモンに謁見を求めた。(23〜24) ソロモンのもとにはその知恵を聞こうとして世界中から王たちがやってきました。また、ソロモンの時代、イスラエルは非常に栄え、広い国土を治め、その権力はエジプトの王も一目置いて、自分の娘を嫁がせたほどでしたので、世界中の王たちがソロモンと条約を結ぼうとしてやってきました。王たちは多くの宝物を持ってきましたので、ソロモンは非常に豊かになりました。王たちからもたらされた金だけでも六六六タラント。一タラントは二六キロほどと言われますので、それだけでも十七トンということになります。ソロモンは戦車千四百輌、騎兵も一万二千。馬も戦車もふんだんに輸入し、また周辺諸国に輸出することによって多くの富を得たようです。
確かにそのような多くの富は、主がソロモンに与えてくださった大きな祝福でした。しかし、それらの豊かさはいつしかソロモンの主の前における姿勢をゆがめてしまったように思います。
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