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列王記上 14章1〜20節    2016年9月18日

子どもは死にます。そしてイスラエルは皆、彼のために悲しんで彼を葬るでしょう。・・・ヤラベアムの家のうちで、彼はイスラエルの神、主にむかって良い思いをいだいていたからです。(12〜13)

 ヤラベアムは神の人が語った言葉を聞いて悔い改め、自分の道を正すべきでした。確かに神殿のあるエルサレムは南王国ユダの首都です。主を礼拝するために、民がエルサレムに行くということを許していたら、やがて、ヤラベアムの王国はなくなってしまう・・・そういう判断をするのもある意味、当然に思えます。しかし、ヤラベアムは恐れることなく、民にエルサレムに行って、神を礼拝することを勧め、自分もそのようにすべきでした。彼を立てて王とされたのは、まさにエルサレムで礼拝されていた主だったからです。もしそのようにしていたら、ヤラベアムの王国もきっと栄え、また彼の王位は何代も継承されていったに違いありません。
 しかし、主に立ち返ろうとしなかったヤラベアムの家に災いが臨もうとしていました。彼の息子が病気で死にかかっていたのです。その子は死んで葬られます。しかし、そこには神に対して良い思いを抱いていたその子に対する神のあわれみがあったのでした。

列王記上 14章21〜31節    2016年9月19日

レハベアムの王の第五年にエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上ってきて、主の宮の宝物と、王の宮殿の宝物を奪い去った。彼はそれをことごとく奪い去り、またソロモンの造った金の盾をみな奪い去った。(25〜26)

 さて、話はまた南王国の王レハベアムに戻ります。聖書はレハベアムの時代に人々が「その先祖の行ったすべての事にまさって、主の目の前に悪を行い・・・主の怒りを引き起こした」と語ります。偶像アシラが国の中に置かれ、宗教の名の下にふしだらなことが行われていきました。レハベアムの母親はアンモン人だったと二度にわたって聖書は言います。外国人の女性を愛したソロモン王が妻としたひとりだったのでしょう。そして、レハベアムの生き方にもその母親の神に対する考え方が影響していたことは容易に想像できます。
 五年目にはエジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上り、ソロモンの時代に蓄えた宝物やソロモンの造った金の盾を全部持ち去ったのでした。多くの富を蓄え、広い領土を誇ってもたった一代でその多くを失ってしまう・・・目に見える豊かさの空しいことを思わずにはいられません。私たちは次の世代に何を残し、何を手渡すのでしょうか。



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