神に聞く生涯への招き マルコ12章 28- 34節
イスラエルよ、聞け。(29)
一人の律法学者がイエスに問います。すべての戒めの中で、どれが第一のものですか。主イエスがおっしゃったのは、第一は神を愛すること、第二は人を愛することでした。これは申命記六4〜5の引用ですが、主イエスはこの第一の戒めをその前の部分から読み始められました。
1 語られる神
ここで神はイスラエルよ、聞けと語られます。神はモーセを通して、聞けと呼びかけておられます。聞け、とおっしゃって語りかけられる神がおられるのです。聖書の神は語られるお方です。
2 呼びかけられた私
ここで呼びかけられているのは直接的にはイスラエルです。
@奴隷の中から贖い出された民
「イスラエル」と申命記の中で呼びかけられたのは、エジプトで奴隷だったところから神の力強い御手によって導き出された民でした。罪の奴隷であった私たちも、主はそのイエスさまの十字架と復活によってあがなってくださったのです。
A迷いやすく頑固な民
申命記というのは、モーセが死ぬ直前にイスラエルの民に言い遺した遺言です。彼らは荒野を40年間歩んできていました。何で四十年っていうと、彼らが神を信じて素直に従うと言うことをしなかったからです。けれども、神はそんな民にも語り続けられるのです。
3 聞け
パウロは信仰って聞くことから始まらないと言いました。
@ひとまず口を閉じて・・・私たちが一方的に話し続けて、神に聞こうとしないとしたら、それは違うでしょう。私たちはどこかで一旦口を閉じる必要があるのです。
Aしっかり語られていることを心にとめて・・・主イエスは聞く耳のある者は聞くが良いとおっしゃり、いろいろな聞き方があるぞとおっしゃいました。神が語られることをきちんと聞き、正しい良い心でしっかり守るのです。
B聞き従う・・・このシェマー、聞け、と言う言葉は単に耳を傾けてしっかり!!!というだけでなく、聞き従うと言うことです。
この聞けとおっしゃるお方は、決して無理難題を突きつけて、聞けよなと強要なさるお方ではなく、あなたが幸いを得、乳と蜜との流れる地で神の祝福の中に生きるために私たちに語られるのです。聞いてください。神の御言葉は聞いて、信じ、従う人の内に働いていくからです。
|