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はるかに大事なこと  マルコ 12章 28 -34節

また『心をつくし、知恵をつくし、力をつくして神を愛し、
また自分を愛するように隣り人を愛する』ということは、
すべての燔祭や犠牲よりも、はるかに大事なことです」。(33)

 律法学者はこう答えます。神さまを愛し、人を愛する、それは全焼のいけにえや犠牲よりもはるかに大事なことです。それでは、はるかに大事なことというのは具体的にはどういうことなのでしょうか。どのように神と人への愛は表されていくのでしょうか。

1 悔い改め(詩篇51:16-17)

 ダビデはイスラエルの王でした。若い頃から神を愛し、神に愛されていました。けれども彼が王になったときに彼はとんでもない罪を犯してしまう。部下の妻を寝取り、そのことをもみ消すために、部下を殺したのです。ある意味、他の国々では普通におこなわれていたことかもしれません。けれども、彼は自分のしたことでこころの責めを感じ、良心を痛めるのです。しかし、ついにダビデはこのことを公にして悔い改め、神のあわれみに立ち帰ったのでした。どんなにすばらしい奉仕をしていても、罪をかかえていたら何にもならないのです。

2 神に聞き従うこと

 イスラエルにサウルという王がいました。あるとき、神さまはサウルにあの国を滅ぼしなさい、牛も羊もすべての家畜も滅ぼしつくさなければならないとおっしゃいました。彼はその敵に打ち勝ちます。でも彼はその家畜が惜しくなって殺さないでとっておいた。サウルはあとで神さまに言うのです。いいえ神さま、献金しようと思ったんです。あなたにおささげしようと思ったのです。でも神さまは彼におっしゃいます。従うことは犠牲にまさる。犠牲をささげているということが大切なのではありません。それが神への従順と、献身の表れであるときに、始めて意味を持ってくる。神さまを愛して従ってください。

3 公平と公義・いつくしみに生きる

 ミカは6:6-8で主があなたに求められるのは公義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むことと言いました。悔い改め、神に従い、具体的に正義とあわれみに生きる、ということを神は私たちに求めておられるのです。

 さいごに・・・いけにえを全うされた主 それではいけにえはどうでもいいのか。いいえ、どうでもよくはない。イエスさまはその十字架の上で私たちのために犠牲となってご自身をささげてくださったのです。それは私たちに対する愛の表現だったのです。そして私たちの歩みもまた私たちを愛して下さった神に対する愛に裏付けられてものでありたいと思います。


    
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