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2013年

恐れと喜び  ルカ 2章 8〜20節

恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。 (10−11)

  クリスマスは喜びの日です。今日開かれているテキストにも「大きな喜び」をあなたがたに伝える、という御使いのメッセージがあります。実際の私たちの歩みの中には様々な恐れがあります。いろいろな恐れがある中で、羊飼いたちがここで感じた恐れは、自分たちは神の使いを見てしまった!というところからくるおそれだったのです。それは汚れた罪深い人間が神や御使いを見たら死んでしまうという恐れです。
 自分の罪深さ、自分の汚れ・・・こんな自分はとてもではないけれどきよい神の前に立てない。神の前に滅びるしかないような者なのだ・・・そういった恐れです。ある意味至極当然なことでしょう。けれども、神はそのような私たちに、恐れるな!と語りかけ、あなたのための大きな喜びがあるとこのクリスマスに告げるのです。

1 あなたがたの喜び

 羊飼いたちは決して豊かではない。身分も低い、生きていくことが楽しいですか・・・と問われたら、実際には苦労の方が多かったかもしれない。けれども、神はそんな小さな羊飼いたちにまた、あなたにこの大きな喜びがあるというのです。

2 すべての人の喜び

 この喜びはある人たちだけのためのものではありません。すべての人の喜びです。このお方が来てくださったのは一部の人たちのためではありません。ユダヤ人たちの多くが思っていたように、ユダヤ人たちだけのためでもありません。このお方はすべての人に喜びをもたらすお方です。2000年前にユダヤの田舎で生まれた救い主・・・けれども、これは私も含めてすべての民に与えられる喜びなのです。

3 与えられる喜び

 そして、この喜びは「与えられる」ものです。このクリスマスに告げられる喜びは、私たちの内側にかもし出され、私たちの内側からわき上がってくるという以上に、神に与えられるものです。神は私たちにこの喜びを与えて下さるのです。

4 私のために救い主がきてくださったという喜び

 さてその神が与えてくださる喜びとは何でしょうか。それはダビデの町に救い主が生まれて下さったという知らせです。主なるお方が救い主として貧しい馬小屋に生まれてくださったのです。あなたのための救い主が来てくださった。このお方によってあなたの救いが本当に起こる。

 だから私たちはもはや恐れたり不安にかられたりする必要はないのです。クリスマスはあなたのための「大きな喜び」だからです。


     
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