二つの生き方 マルコ 6章 14- 29節
それはヘロデが、ヨハネは正しくて聖なる人であることを知って、彼を恐れ、彼に保護を加え、またその教えを聞いて非常に悩みながらも、なお喜んで聞いていたからです。(20)
ここに出てくる対照的なふたりの姿から、私たちの生きるべき道について思い巡らしたいと思います。
1 ヘロデという生き方
ナザレの人々のところにもイエスの噂は広がっていたことでしょう。安息日にイエスが会堂でお話しをするということで大勢の人たちが集まってくるのです。そして、彼らは驚きました。主イエスの語られる言葉に驚いたのです。こんな話は聞いたことがない。すばらしい。彼らは何のためらいもなく、イエスに感心し、イエスの説教を賞賛したのです。
2 ヨハネの生き方
バプテスマのヨハネと言い、荒野で悔い改めのバプテスマを施し、救い主の到来への道備えをした人です。
@正しく聖なるヨハネ
ヨハネは正しく聖なる人でした。真実な生き方をしました。相手が誰であってもその姿勢はぶれることがありませんでした。
A主イエスを指し示したヨハネ
自分の弟子を増やし、自分の権力を輝かせようとしてのではありません。自分の後に来られる方、神が遣わされる救い主にあなたも出会うようにとこのお方を紹介したのです。
B自分の役割を終えて静かに舞台を去って行ったヨハネ
ヨハネの生涯は突然、幕を閉じます。私たちはあんまりにもあっけない、無念な感じがします。けれども、ヨハネの生涯はここで終わらなければなりませんでした。ヨハネはイエスさまの十字架を見ることなく、この世を去ります。けれども、このヨハネが紹介した主イエスによって多くの人たちの救いが成就しました。
ヨハネの生き方は人間的には痛みや悩みが多く、割に合わないように感じるかもしれません。けれども知ってください。けれども永遠に続くのはヨハネのような生き方なのです。
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