思いをつくして マルコ 12章 28 -34節
心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくし、主なるあなたの神を愛せよ。(30)
この「思い」という言葉は、単に心で何かを感じているということではなく、理解力とか知力と訳される言葉です。皆さん、愛するということは頭を使うことです。神から清い知恵を与えられて、心から主に仕えていきたいのです。
1 相手を知り、理解するということ
愛するためには相手を知ることです。そして愛する人は相手を知りたいと願います。
@正しい知識
私たちは神を愛するために、神がどういうお方か整理された知識を持つことが大切です。学ぶことをめんどくさがってはいけません。本当に神さまを愛するなら、神のことを学んでください。信仰書もあります。聖書学院の信徒コースもあります。バラバラに身につけた知識を整理するためにもぜひ学びの時をもって下さい。
A共にいる
知るということは聖書では人格的な交わりを通して知ると言うことをあらわしています。それはまさに、夫婦の交わりにも用いられる言葉です。二人っきりになって、二人だけで会話を交わし、ああこの人を知っている、そういう深い知識です。祈りつつ主と向き合い、主を信じ、信頼する・・・それが主を知る第一歩なのです。
B聞く
相手を知るための近道は相手の話を聞くことです。御言を開き、私たちがその御言に聞こうと心を開く時に、神は私たちに語ってくださる。そして私たちは、語られる主に耳を傾け、そのまま聞くのです。
C共に生きる
神のことは具体的に主に一歩一歩従い、共に生きる中で初めて分かってくるのです。
2 聖霊による想像力を用いて
そこでは想像力、イマジネーションが必要です。神が喜ばれるのは何だろうか。神に対する正しい知識を持っていると、そのことがだんだん分かってきます。私たちの内に住んでくださる聖霊がそのことを私たちに悟らせてくださるのです。
3 創造力を用いて
確かに経験や伝統、習慣や型は大事です。それが私たちを守り、無意識のうちにも基本を身につけさせてくれます。ただ、そこにも落とし穴があります。ただ、習慣としているだけで、神に対する生きた思いがなくなってしまう。ある意味で、今までのやり方にとらわれない、あり方が求められています。私たちは今も生きておられる主を愛しているからです。
神は求める者に必要な知恵を与えてくださいます。そして神から与えられた知恵をもって、思いをつくして主を愛し、仕える者たちとありたいと思います。
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