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哀歌 5章1〜22節 2018年5月7日 |
主よ、あなたに帰らせてください、われわれは帰ります。
われわれの日を新たにして、
いにしえの日のようにしてください。(21) 哀歌の五章は22節ですが、いろは歌ではありません。そして、この章全体が一つの祈りとなっています。イスラエルはバビロンに滅ぼされ、その土地も家も畑も他国人たちに奪われ、民は捕囚とされ、征服された国々の奴隷として仕えなければなりませんでした。若者たちも子どもたちもこき使われました。喜びも歌も踊りも絶えてしまいました。
しかし・・・と作者は神に呼びかけます。「あなたはとこしえに統べ治められます」。主はいつまでも変わらない主、世界を治めておられるお方です。そして、作者は自分たちの罪をそのまま認め、「主よ、あなたに帰らせてください」と求めるのです。もちろん、主に帰らせてください、などと言えた義理ではない、ということは重々承知しながら、それでも、作者は主にすがります。それは主が憐れみに富み、いつくしみ豊かな方であることを知っているからであり、主がイスラエルの回復をも約束してくださっていたからです。
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