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使徒行伝 28章1〜6節 2013年8月15日 |
そのとき、パウロはひとかかえの柴をたばねて火にくべたところ、熱気のためにまむしが出てきて、彼の手にかみついた。(3) 舟が座礁する中で全員が助かったというのはまさに奇跡でした。神がパウロに語られた通りにことが起こったのです。しかし同時に、上陸に際しては、みんなが海に飛び込んで泳ぎ、また板や舟の破片に乗って上陸しましたから、濡れていました。また同時に雨も降りしきり、冬の寒さに震えていました。そのような中で舟の中で全体を仕切り、みんなの命を救うことになった貢献者であったパウロ自身が、火にくべる柴をかき集めて、火に投げ入れていました。パウロにはまったく偉ぶったところはありません。舟の中でも英雄であり、また教会にあっても偉大な宣教者であったパウロが、奴隷のようにせっせと下働きをします。
柴の中から、まむしが出て来てパウロにかみつきますが、パウロは死ぬことはありませんでした。主がパウロを守ってくださったのです。島の人たちはパウロを尊敬し、信頼するようになったのでした。
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使徒行伝 28章7〜10節 2013年8月16日 |
たまたま、ポプリオの父が赤痢をわずらい、高熱で床についていた。そこでパウロは、その人のところにはいって行って祈り、手を彼の上においていやしてやった。(8) 島の人々は遭難した舟の一行にとても親切にしてくれました。そんな中で、その島の酋長ポプリオの父親が赤痢にかかり高熱を出して寝ていました。パウロはそのことを聞いた時に、恐れたり、避けたりすることなく、かえって近づいていって、高熱で寝ていたポプリオの父に手を置いて彼をいやしてあげました。他にも病気の人がパウロのもとに連れて来られ、いやしていただきました。パウロたちはこのマルタという島に三ヶ月滞在することになります。
神はパウロに癒しの賜物を与えてくださっていました。癒しの御業がパウロの周りで起きていきました。ホーリネス教団の「四重の福音」は新生・聖化・神癒・再臨とその中の一つに「神のいやし」を取り上げています。神は私たちの病をいやし、心も体も魂も健やかな者ととする力を持っておられるのです。神はお医者さんも薬もお用いになりますが、同時に、神に頼らないで、まずお医者さんに頼るのは間違いです。まず癒す力のある神に祈り求めましょう。
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使徒行伝 28章11〜15節 2013年8月17日 |
それからわたしたちは、ついにローマに到着した。ところが、兄弟たちは、わたしたちのことを聞いて、アピオ・ポロおよびトレス・タベルネまで出迎えてくれた。パウロは彼らに会って、神に感謝し勇み立った。(14〜15) パウロはついにローマに到着しました。パウロがこうしてローマに無事に到着できたのはまさに奇跡でした。パウロを憎み、パウロを殺そうとする人々がたくさんいたからです。しかし、このように囚人としてローマに護送される、というのはまさに神の知恵でした。パウロは費用をかけることなく、ローマの兵隊たちに守られてここまで来たからです。
ローマは、その当時の世界の中心であり、皇帝の住んでいる町です。パウロ到着のニュースを聞いて、まだ会ったこともない兄弟姉妹たちが遠い道を迎えに来てくれました。そんな兄弟たちの存在はパウロにとって何よりの励ましでした。パウロは「神に感謝し勇み立った」のでした。パウロは「死でさえも覚悟している」と言い切ることができた人です。しかし、パウロも不安になったり、恐れることがあったことでしょう。けれどもそのような時に、彼を支えたのは同じ主を信じ、仕える兄弟姉妹の存在でした。
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使徒行伝 28章16〜22節 2013年8月18日 |
こういうわけで、あなたがたに会って語り合いたいと願っていた。事実、わたしは、イスラエルのいだいている希望のゆえに、この鎖につながれているのである。(20) パウロはずっとローマに行きたいと思っていました。ローマは世界の中心です。やがてはそこで福音を宣べ伝えたい、世界中からローマに集まってくる人々に福音を語りそこからまた送り出していきたい、それはパウロの長い間の夢であり、ビジョンであり、また神が与えられた約束でした。
けれども、それはなかなか実現しませんでした。パウロによって生み出された教会がなかなか独り立ちしていけなかったということもありますし、またパウロに対するユダヤ人たちからの反発が各地において非常に厳しかったということもあったでしょう。
しかし、ついにビジョンが実現して、パウロはローマにいるユダヤ人指導者たちを前にしていました。パウロは鎖につながれています。しかし、パウロはこの鎖はイスラエルがずっといだいてきた希望のゆえであると、宣言します。その待ち望んでいた救い主が本当に来てくださった。このイエスこそが希望だ。その希望を誰もつないでしまうことはできませんでした。
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使徒行伝 28章23〜31節 2013年8月19日 |
パウロは、自分の借りた家に満二年のあいだ住んで、たずねて来る人々をみな迎え入れ、はばからず、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えつづけた。(30〜31) 大勢のユダヤ人たちがパウロのもとに集まって来て、パウロの話を聞きました。パウロは朝から晩まで、旧約聖書の言を開きながら、旧約聖書に約束されていた救い主が確かに来てくださったこと、まさに主イエスこそがそのお方であることを力強く語りました。ある者たちは信じ、ある者たちは信じませんでした。本当は旧約聖書を与えられているユダヤ人は、大きなアドバンテージを与えられているのに・・・信じないユダヤ人たちのことをパウロは嘆かずにはいられませんでした。
パウロはそこに二年間住み、訪ねてくる人たちに、はばかることなく、主イエスの救いを語り続けました。パウロの家の前にはずっとローマの番兵がいました。福音を語るためには非常に都合が良かったとも言えます。ユダヤ人たちの策略を心配することなく福音を語ることができたからです。使徒行伝は何とも中途半端な終わり方をします。しかし、ある意味、使徒行伝は今に至るまでずっと書き続けられています。あなたの使徒行伝をぜひ書き続けてください。
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