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マタイ 28章1〜10節     2012年4月19日

イエスは死人の中からよみがえられた。(7)

 日曜日の朝、マグダラのマリヤと他のマリヤとがイエスの墓にやって来ます。彼女たちは「墓を見に来た」のですが、もちろん、彼女たちの求めていたのは墓の中に横たわる主イエスの体でした。
 けれども、大きな地震が起こり、御使いが天から下って墓の入り口の石を転がします。そしてこの御使いは女たちに言ったのでした。あなたがたが十字架にかかった主イエスを捜しているのは分かっている。でももうここにはおられない。墓も死も主イエスを閉じ込めておくことはできませんでした。
 何が主イエスに起こったのでしょうか。「かねて言われていたとおりに、よみがえられたのである」。主イエスはよみがえられました。そしてそのことについて、主イエスはすでに語っておられました。彼らは忘れていたのです。ちゃんと聞いていなかったのです。ただ、このように御使いに言われた時に、彼らの記憶の片隅から、そういえば確かに主イエスは言っておられたと主のお言葉が思い起こされていったはずです。主はよみがえられました。ハレルヤ!


  関連礼拝メッセージ: 2012年4月8日  「イエスは死人の中からよみがえられた」

マタイ 28章11〜15節     2012年4月20日

そこで、彼らは金を受け取って、教えられたとおりにした。そしてこの話は、今日に至るまでユダヤ人の間にひろまっている。(15)

 イエスの墓の番をしていた人たちは真っ白く輝く御使いを見て、恐ろしさの余り震え上がって死人のようになっていました。けれども、やがて立ち上がって祭司長たちにことの次第を報告します。ローマの兵隊にとって見張りをしていたのに、主イエスの体が消えたということになると、とても大きな責任を問われるのは必至です。
 祭司長たちは他の長老たちとこの事態にどう対処するかを協議します。彼らは番兵たちに金を握らせて、「弟子たちが主イエスを盗んだ」という噂を広げさせたのでした。彼らは、権力を持ち、また財力を持っていました。そして神を信じているはずの宗教家たちが、主イエスを信じることをしないで、金で真実を曲げたのです。
 彼らは弟子たちが主イエスを盗んだのではないことを知っていました。もし本当にそうだったら、盗まれた主イエスの遺体を見つけ出して、主イエスの復活が欺瞞だと言うことを指し示したらよかったのです。けれども、それはできませんでした。彼ら自身が嘘をついていたからです。主イエスは確かによみがえられたのです。

マタイ 28章16〜20節     2012年4月21日

見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである。(20)

 よみがえられた主イエスは弟子たちとガリラヤで再会されます。弟子たちにとってガリラヤとは、自分たちの故郷であり、主イエスと最初に出会った場所であり、主イエスの弟子としての一歩を踏み出した地でした。弟子たちはそこに戻ってもう一度、今度は復活の主にお会いします。マタイは、「しかし、疑う者もいた」となお書いています。もしかしたらこの福音書の著者のマタイ自身が、主イエスを前にしながらも信じられなかったのかもしれません。
 しかしイエスは命令されます。行って、バプテスマを施し、教えて、すべての国民を弟子とせよ。主イエスは弟子たちにそのようにおっしゃると共に、約束を与えて下さいました。それは主ご自身がいつも共にいて下さるという約束でした。共にいるとおっしゃる主イエスは、天においても地においても一切の権威を授けられたと宣言される方です。すべての権威を持っておられるお方が私たちと共にいて下さるとは何と心強いことでしょうか。


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