自覚症状はありますか マタイ 9章9〜13節
錦織由香師
丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。・・・わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである。(12−13)
主イエスが、一人の取税人に声をかけて、弟子として招かれました。その当時は取税人は宗教家たちからはとても軽蔑されていました。罪人とされていました。けれども、主イエスはそんなマタイに声をかけ、マタイは従う。そしてマタイは喜びの食事の席を開いて、イエスさまをもてなします。しかし、そこにいたのは「多くの取税人や罪人たち」。イエスさまがそのような人たちと一緒に食事をするのを見て、宗教家たちが文句を言います。しかし、主イエスはおっしゃいます。「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である・・・わたしが来たのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。
1 丈夫な人(義人)
このパリサイ人と呼ばれていた人々はモーセの律法や先祖伝来の教えを厳格に守ろうとしていました。ですから明らかに神の教えや律法を守っていない取税人や罪人と比べたら、義しい神さまに近い存在は自分たちだと考えていたと思います。
2 病人(罪人)
イエスさまは、取税人や罪人たちは病気なのだというのです。それは体の病気ではありません。魂の病気です。罪と言う魂の病気です。この病気を抱えていると、私たちは永遠の滅びにいかなければならなくなってしまいます。
3 医者(イエス・キリスト)
そんな取税人や罪人たちとイエスさまは共に食卓についてくださったのです。イエス様は罪のために死んでいた魂の救いのために私たちの身代わりに十字架にかかって死んでくださり、またよみがえってくださいました。罪のために病気どころか死んでいた私たちの魂を生き返らせることができるスーパードクター、それがイエス様です。このお方を前にして私たちはどんな態度をとるでしょうか?
@自覚症状なし
自分は元気だから医者は要らない。自分は罪など犯していないから救われる必要がない。
A自覚症状はあるが医者に行きたくない
神様にお詫びして赦されなければいけない罪が自分のうちにあることはわかっている。でも自分の罪を認めたくない。
B医者の診断を受けたが、医者には従わない
自分の罪も理解し、認めているが、医者である主イエスに身をゆだねて、その指示に従おうとはしない、このスーパードクターに身をゆだねようとはしない。
C自覚症状を持ち、医者に行き、その指示に従う
罪人と呼ばれていたマタイはさらにイエス様にお声をかけていただきます。「わたしに従ってきなさい」。こんな自分にお声をかけてくださったイエス様、彼はそのお言葉にすぐさま従いイエス様についていきました。
イエス様は、私たちにも近づいて、私たちに目をとめ、声をかけておられます。あなたの魂の医者であるイエスさまにあなたをゆだねませんか。イエスさまはあなたを救い、健やかな魂をもつ者へと変えてくださるのです。
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