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一番得な生涯  マルコ 8章 34〜 38節

人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、何の得になろうか。(36)

私たちにとって、どのように生きることが、一番有意義な、大きな利得をもたらす生き方なのでしょうか。

1 自分のことだけを考えて生きるのは得ではない

 私たちは個人主義的な時代の中に生きています。その中で私たちは自分を可愛がり、自分を愛し、自分のために多くのものを用い、費やすようにと教えられてきています。けれども自分の命のことだけを考え、自分が健康で、豊かで、得をすると言うことだけを考えて生きている生き方というのは結局は自分の命を決して豊かにはしません。自分のことだけ考えて生きようとすると私たちは非常に貧しい生き方しかできない。私たちはつぎ込んだ多くのものをきっと失うことになるでしょう。

2 この世のことだけを考えて生きるのは得ではない

 この地上の中ではいい目にあう・悪い目にあうということがあります。いろんなことがうまくいく人もいればなかなか何をやっても一生懸命やってるんだけど報われない人もいるでしょう。地上の目に見える世界はその意味では決して平等ではありません。けれども得か損かという事は、この地上だけは決まりません。人の子がその栄光のうちに聖なるみ使いたちと共に来る時がくる。その人生の清算・決算はどこで閉めるのかと言ったら私たちがこの地上を終わる時ではない。やがてイエス様が来られる時に私たちに信じる者たちに報いてくださる。その時に本当の損得勘定が明らかになっていく。この地上でどんなに豊かだったとしても、もし神様の国に入ることができなかったとしたら、私たちはどんな人よりも貧しい。その意味でこの地上だけの計算の中で生きて行かないように気をつけたいと思います。

3 自分を捨て、自分の十字架を負って、イエスさまについていく生き方が一番得

 イエス様は教えられました。一番得な生涯というのは、私についてくることだ。そしてそれは自分を捨てるって言うことが必要になってくる。自分のため、自分のため、俺が、俺が、という生き方を捨てないといけない。また自分に与えられている十字架を負っていく覚悟を必要としている。けれども神様はそそのような生涯を豊かに祝福し報いてくださるのです。  主イエスはペテロの信仰告白を喜び、また人間のことしか考えられていないペテロをサタンよ、と叱りつけられました。そして、もう一度弟子たちの覚悟を問われるのです。けれども、イエス様についていくのが一番得なのです。主イエスはついてくる者たちにご自身の命さえも与えようとしておられたからです。あなたもついてきたいと思いませんか。主はあなたにもそのことを願っておられるのです。


    
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