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目を覚ましていなさい  マタイ 25章 1〜13節

小川 堅宣教師

だから、目をさましていなさい。その日その時が、あなたがたにはわからないからである。 (13)

 十字架の直前、この主イエスのはっきりとした例話は、神の御心に従って神の民を贖い、ひとりも滅びないように配慮をして救いに導かれる神の姿を表しています。信仰生活を続けて天の御国へ行く中、地上で何を備えるべきで、主と出会う時私たちは何を求められるのかが教えられています。
 主イエスは、神との親密な聖なる関係を回復するために遣わされ、十字架上で民の罪を贖って下さり、神の教会、神の民を聖とするためにこの地上に来られ、終わりの日に花嫁、神の民を迎え、天の御国の住まいを備え、大宴会を催されるためにもう一度来られます。
 ユダヤの結婚式は盛大に行なわれました。まず、花嫁の家に行って式を挙げ、その後、花嫁の友人たちが持つ灯りで行列をなして花婿の家に行って宴会が催されました。花嫁の友人たちは、灯りを持って行列に加わるため主人の帰りを待ち行進に備えることが大切な役割でした。主人が帰った時、出迎えた思慮深い女性は褒美として招き入れられ、戸が閉められ後に駆けつけた五人は遅かったのです。この話は、神の国の一つの側面―再臨を、思慮深く待つ姿を教えています。そこにあるのは神の厳しい裁きの場に立ち、滅びの宣言を受けないように、温かい眼差しと関心をもって救いへ導かれる神の姿です。主は、再臨が遅くなることを予告されました。それは、ひとりも失われないことを望み、温かい配慮をもって、人々が悔改め立ち返ることを長く望んでおられるからです。
 この女性たちの違いは、教育、地位、裕福さでなく、油の備えをしていたかどうかです。この油は聖霊を指し示します。 神殿において金の燭台の油に火を灯すと、真っ暗な中が明るくなりすべてのものを照らしたので、神殿の火は絶えず灯されている必要がありました。
 神と人が親しい交わりに入るために、主イエスの血によって罪贖われて、私たちは神との交わることができるようになりました。この聖霊に照らされると、神との交わりを楽しむことができ、イエス・キリストが啓示されますので、聖霊に満たされて歩むことは、非常に大切です。灯火を持ち、それが消えないように目を覚ましていつも油を用意しておく必要があります。私たちが目を覚まして主に従っていこうとする時に、サタンは物凄い力で私たちの信仰を覆し、御言から離れさせ御霊を消してしまおうとします。そのことを覚え、ますます目を覚まして備えておく必要があります。毎日御言を握りしめ主の御前に出て私たちは祈らなければなりません。御言を聞くだけでなく神に応えて歩む時、主が御言を通して不思議な働きをなされるのを見ることができ、私たちの非常に大きな力になります。信仰をもって御言に従っていきましょう。


    
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