神が合わせられた二人 マルコ 10章 1〜12節
天地創造の初めから、『神は人を男と女とに造られた。それゆえに、人はその父母を離れ、ふたりの者は一体となるべきである』。彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない。(6-9)
主イエスは結婚についてここで何を教えられたのでしょうか。
1 二人の者が・・・
結婚は、神が計画されたことです。違った人格をもった二人が出会って家庭を築いていく。育った家庭が違うということは、異なる二つの文化圏から来た二人が出会うと言うことです。最初から性格など一致する訳がありません。けれども、そんな二人が結婚することによって神の祝福が地に満ちていく・・・神はそのようなことを計画されたのです。
2 一体としての夫婦
主イエスはふたりではなく一体、とおっしゃいました。確かに、全く違う人格をもった二人です。けれども、二人は一つなのです。結婚は50/50ではありません。結婚は100%夫の責任であり、100%妻の責任なのです。ふたりではなく一体です。だから私たちは二人を離してはいけません。
3 合わせられた神
私たちの人生の背後に主がおられる。いろいろな出会い方はあるでしょう。けれども、その背後にある主の導きを私たちは信じていいのです。すべての夫婦は神さまの導きの中で出会い、またすべての人は神のご計画の中で生まれるのです。
神さまが二人をひとつにしてくださって、心を合わせて主のために生きることができるようにしてくださるのです。二人なのに一つなんて本当に不思議なことだからです。これは神の業なのです。
おわりに
結婚して、今も夫婦で歩んでおられる方がたにお勧めします。今、主がおいていてくださる家庭を大事にしてください。
結婚を願っている方は主に祈り求めてください。また、主がその道を開いてくださるとしても、閉ざされたとしても、主の愛の中に置かれていることを受け止め、主を愛し、人を愛する歩みを追い求めてください。そして、また結婚して歩んでいる方々のためにも祈っていただきたいと思います。
ただここでもう一つのことに触れておきたいと思います。主は、ここで神が合わせたものを人は離してはならないと教えられました。これは単に離婚はいけないぞ、とおっしゃっているのではありません。後にパウロがこの夫婦の関係をキリストと教会との関係になぞらえました。二人ではなくひとつで、分けられない関係・・・それが教会とキリストとの関係でもあるのだ。キリストは決して教会を、私たちを見捨てられない、私たちはそこにめぐみと福音を見いだすのです。
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