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ヨハネ黙示録 14章1〜5節     2014年12月17日

彼らは、純潔な者である。そして、小羊の行く所へは、どこへでもついて行く。(4)

 ヨハネは幻の中で聖所に導かれます。実際にはエルサレムの神殿は紀元七〇年にローマ軍によって徹底的に破壊されてしまって、跡形もありません。すでにそれから二〇年以上がたっているのです。しかし幻の中では、聖所があり、祭壇があり、そこで礼拝している人々がいました。
 主に立てられた二人の証人たちがいました。この二人が誰かということに関しては諸説ありますが、主イエスを証しするために立てられている教会を指しているという解釈が最も妥当に思われます。二人とは特定の人物を指しているというよりも、証言のためには複数の証人が必要とされたことから来ているのでしょう。
 彼らは二本のオリブの木、二つの燭台とも言われます。オリブの木とは聖霊による油注ぎを象徴しています。教会は困難の中にあっても聖霊に満たされて証しをしていくのです。その使命を終えたとき、彼らは殉教しますが、彼らはよみがえって、天の神の御許に引き上げられたのでした。

ヨハネ黙示録 14章6〜12節     2014年12月18日

神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地と海と水の源とを造られたかたを、伏し拝め。(7)

 第七のラッパが吹き鳴らされます。すると天では神の時が来たことを喜ぶ轟きが起こります。地ではなお、悪の力が支配し、また証し人たちが殉教していく中で、神に反対している人たちが勝ち誇っているように見えます。しかし、神の支配の完成の時、悪に対する徹底的な裁きの日が来たことが宣言されたのです。
 主が国を治め、その支配はとこしえに続きます。私たちもまた、天の御使いたちや群衆と共に、主を賛美したいと思います。この神の支配される国に住む人は、自らも神の支配を受け入れ、その下に生きることを喜ばなければなりません。ところが時に、私たちは自分が支配者となり、自分の国を作ることを願います。もし、私たちがそのことをサタンに申し出たらサタンは狂喜することでしょう。しかし、自分が支配する自分の国を打ち立てるように思いながら、結局サタンに心を支配されてしまうのです。王である主の支配を喜ぶお互いでありたいと思います。

ヨハネ黙示録 14章13〜20節     2014年12月19日

またわたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、「書きしるせ、『今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである』」。御霊も言う、「しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく」。 (13)

 十二〜十四章は中間的な挿入となり、十一章の第七のラッパに続く災いは十五章に出てくることになります。神の国が打ち立てられたことが宣言される中で、信じる者たちとサタンの間にどのような戦いがあるかが語られます。
 1節にある「ひとりの女」とは神に信頼し、神の約束を信じて生きる「真のイスラエル」を指しています。そして、このイスラエルの末として、主イエスは生まれました。主イエスが生まれるために、イスラエルは大きな苦しみをも経験しました。サタンは、神の御子、救い主なるお方が生まれたら、即座に食い尽くしてしまおうと待ち構えていたのですが、主イエスは、その地上の生涯を全うし、救いのために必要なすべての業を成し遂げて、父なる神の御座の右に引き上げられたのでした。
 主イエスを生み出した、「真のイスラエル」である教会は荒野に逃げていきます。しかし、そこにあっても主は教会のために逃げ場、避け所、安全な場所を用意しておられたのでした。 



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